vol.052 「涼」を感じる家に住まう

エココンシャスなインテリア考

インテリアの色選びや素材選び、
内装材や間取りを変えるなどのリフォームで
夏の暑さがどのようにやわらぐのか
リビングデザインセンターOZONE・OZONEインテリアスタジオの
デザイナー山田佳代子さんに紹介していただきました。

和風に学ぶ、夏の住まい
エココンシャスなインテリア考
地球に優しくなった夏の家電
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暑さをやわらげるインテリアレッスンエコリフォームで夏を涼しく
暑さをやわらげるインテリアレッスン
色を使って涼しく見せる

夏のインテリアに使いたい色は、一般的にはブルー系か白ですね。
ブルーは水を連想させ、涼しさを感じさせてくれます。
ブルーといっても、スカイブルー、オーシャンブルー、グリーンがかった海の色シーグリーンや、アイシーブルーといってグレー系の深い色まで、様々な色があります。
また、清潔感・明るさを演出してくれる白にもいろいろあります。
漂白したような白は清潔感はありますが、生活の中に取り入れるには冷たすぎる印象かもしれません。アイボリー系の白、白にもグリーン、レッド、イエローなどが入ったもの。室内にある素材にはそれぞれ色がありますから、他の色に馴染みやすい色を選ぶと良いでしょう。

インテリアに夏らしい色を取り入れるなら、大きな面積をしめる部分を白にして、ファブリックや小物に少しずつブルーを入れていくのが涼しげです。鮮やかなグリーンなども初夏から夏にかけて、涼しく感じられるかもしれません。
クッションのように手軽に取り替えられるものを、色や素材でアクセントにするとよいでしょう。夏なら淡い色のグラデーションも上品で爽やかなイメージを演出できます。内装が淡い色の時は水色など薄めの色を、内装が濃い木目調の場合はインディゴブルーのような強い色を持ってくるとバランスよくコーディネートできます。

涼を呼ぶ素材とは?

素材でも涼しさは演出できます。例えば麻やコットン、レースなどの透けた素材です。今はレースは技術も向上しており、薬品による加工技術によって、一枚のレースの中に透ける部分と透けにくい部分をつくり、さまざまなパターンを表現できるようになっています。花や葉、また夏らしさという点では風や波、泡など、季節感を演出する様々なパターンがあります。夏の風物詩ともいえるすだれ調のものや、透け感を楽しめるレースの種類も、今は豊富にありますね。
麻はしわになりやすいのですが、ハリがあり、さらりとしていて夏向きの素材です。
肌にふれる素材は特に季節感を意識すると快適に過ごせますね。例えば、ソファのカバーでしたら、夏は平織りの綿。コットンのプリント柄を使うのも夏らしさを演出できますね。ラグでしたら、夏はサイザル系の素材がおすすめです。


使いやすいロールスクリーンタイプのすだれ
使いやすいロールスクリーンタイプのすだれ
プリント柄のカーテンやブラインドで夏の窓を演出
プリント柄のカーテンやブラインドで夏の窓を演出
北欧のグラスのオブジェなどを窓辺にディスプレイし涼しさを演出
北欧のグラスのオブジェなどを窓辺にディスプレイし涼しさを演出
夏の小物使いを効果的に
涼しげなクリスタル素材を使ったカーテンタッセル
涼しげなクリスタル素材を使ったカーテンタッセル

小物を効果的に使うことも涼しさを演出するうえでは欠かせません。たとえば窓辺にブルー系のガラスの置物を並べて外からの光を透過させると、キラキラした光が差し込み涼の雰囲気がでます。光はガラスを通すと色をより魅力的に見せますので、北欧など夏が短い地域でガラスを使ったハンドクラフトの逸品が多く作られています。色付きのガラスや、透明で少し泡が入っているものや、厚みが違っているものを組み合わせて、表情の違うガラスを楽しんでみるのもいいですね。
また、カーテンをまとめるタッセルもスワロフスキーのクリスタルがついたものや、アクリル素材を使用したものにすると、窓まわりにも手軽に涼しさや軽やかさが演出されます。インテリアショップなどで様々な種類のタッセルを見つけることができますよ。

涼しくエコな照明へ

照明器具は世界的にエコ、二酸化炭素排出量を削減しようと、白熱灯から蛍光灯になってきています。白熱灯はこれまでも料理がおいしく見えるなどの理由で、使われてきたのですが、光の量がそのまま発熱量なので裸電球1コでも表面温度が100〜170℃もあります。それを電球型蛍光灯にかえると温度は少し下がります。それ以前にランニングコストも低いので、変える方も多いようですね。今、各社が力を入れているのはLED。白熱灯の消費電力は60W〜100W、蛍光灯だと15W〜40Wですが、LEDでは蛍光灯の約半分くらいになります。
日本やEUでは白熱灯の商品は徐々に減ってはきています。消費電力の少ない電球など新商品も開発されてきていますので、上手に利用してエココンシャスなインテリアを楽しみましょう。

エコリフォームで夏を涼しく
漆喰の壁の快適さ
塗り方で表情が変わる漆喰壁。断熱効果も高い
塗り方で表情が変わる漆喰壁。断熱効果も高い

年間を通して快適に過ごすことを考えたら、壁を漆喰にするのが一番効果的だと思います。 
そもそも漆喰は石灰石を原料としており、使用後の漆喰も土に戻っていくという点で環境にやさしいエコ素材といえます。漆喰の良さといえば、除湿効果もあるので結露を防ぐことができ、断熱効果もあるので、夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことができます。
そのうえ、空気中の有機物を吸着して分解するため、防臭効果もありますし、強アルカリ性ですのでカビやダニの発生も防いでくれます。
費用的には、ビニールクロスの数倍です。漆喰は一度塗ると年々固くなり風合いも増していきます。塗り方によって表情が変わりますので場所よって塗り方を変えてもインテリアに奥深さが加わりますね。
漆喰を上から重ねたり、吹き付けすることで、色やパターンを変えることも可能です。

エコリフォームで風が抜ける間取りに

間取りを変えるなど大がかりなリフォームをする際には、風通しのことも考慮してみてください。開け放していいような間取りにするのはなかなか高技術ですが、たとえば窓の正面には扉を作らない工夫など。風は曲がっても抜けるので、外からの目線を隠すように壁を作るレイアウトするとよいでしょう。風にあおられない引き戸で風の通る道を確保するのもいいですね。壁面をリフォームする際は、アートやミラーなどアートワークを楽しみたい部分に、補強下地を作ることをおすすめします。

インナーガーデンを気軽に

近年、室内でガーデニングを行う方も増えてきていますが、温暖化の影響か今の日本ではサンルームだと暑すぎてしまって植物を育てるのが難しくなっています。
そこで、ちょっとしたインナーガーデンをつくるのはいかがでしょうか。
集合住宅や戸建ての2階では防水工事の問題で難しいのですが、戸建ての1階部分であれば、
水が流せる部屋を作ればいいのです。ペットの足洗い場や、子どもの泥遊び場、植物が育つような半屋外の空間になります。
防水まで考えると大がかりになってしまいますが、床をタイル敷きにするだけでも、水に対して神経質にならなくてすみますね。こんな暮らしを楽しむリフォームもいいのではないでしょうか。

リビングデザインセンターOZONE

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