vol.043 アートのある暮らし、楽しみませんか?

インテリアとしてアートを楽しむには?

普段、美術館で見る絵画や彫刻。すばらしい作品に心打たれたこと
はありませんか?そんなアートが自分の住まいにあって、いつでも
心潤してくれたら・・・。
今回伺ったのは、アートを取り入れたインテリアを提案しているイン
テリアショップ「TIME&STYLE」です。
ちょっと難しそうな、自分のためのアート選び。インテリアとして楽し
むためのコツを聞いてみました。お話いただいたのは、アート担当
の御殿谷さんと、広報担当の谷さんです。

インテリアとして
アートを楽しむには?
アートと過ごす暮らし、聞いてみました
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STEP1:アート選びは自由だと知る

制約をつけずに、直感を信じよう

アートを住まいに取り入れようと考えたとき、 どのように選びますか?ファッションを選ぶときは、 その服が自分の体型や持っている小物に合っているか、 最新のトレンドにはずれていないかなど、制約つきで 考えるでしょう。アートも同様にインテリアとの関係性 などを難しく考えがちですが、そもそもアートとは見た 目だけでなく、心で接するもの。なぜか引き寄せられる、 楽しくなる、気持ちが揺さぶられる…そういった直感が アート選びには重要です。正解・不正解といったものも ありませんし、制約をつける必要もありません。まずは、 自分の直感を信じて選んでみましょう。

“柔らかい”作品は入り口として最適

直感で選ぶことは重要なのですが、普段アートに触れる 機会の少ない方は作家の“魂”が注ぎ込まれた作品の持つ パワーに押されてしまう方もいらっしゃるかもしれません。 そのような場合は、まずは版画や鉛筆画といったような、 紙がキャンバスの“柔らかい”作品から試してみるのを おすすめします。版画は平面的なイメージがあるかも しれませんが、近くでよく見ると、版が何層も重ねられて いて、ディテールを楽しむことができますし、毎日 眺めていくうちにその版画が持つ新しい表情を発見する こともできます。そうして日々触れ続けているうちに、 アートを見る“目”が少しずつ養われていき、やがては様々 な種類のアートを楽しめるようになるでしょう。


(左から)『star』、
『shining(elephant #24)』
高橋大輔

STEP2:気に入った作品に“必然性”を見いだす


(左) 『wash(配置・ビリジャン)』 高橋大輔
(右上) 『untitled』戸川英夫
(右下) 『ミラノの花-embroidery-』 森本太郎


(左から)『ミラノの花 #7』、
『ミラノの花-embroidery-』
森本太郎


『緑色の部屋、葡萄の色、そして、
その他のことがら』(7点ひと組の作品)
設楽知昭

「どうして好きなのか」を考えてみる

たくさんあるアート作品の中で、「自宅で毎日鑑賞したい」と思えるような作品と出会ったとします。
「どうしてこの作品が好きなんだろう?」と考えてみてください。その色や構図が好きな理由です。すぐには気付かなくても、あなたの記憶のどこか、心の奥底とつながっているのではないでしょうか?一見偶然に思えるお気に入りの作品との出会いには、“必然性”があると思います。見過ごさないためにも、日頃から感性のアンテナを張っておくことが大切ですね。
展覧会などにも気軽に足を運んでみてください。心の奥にズシっと刺さるようなアートとの触れ合いがあるかもしれません。あるいは、今のあなたにとって必要なものに気がつかせてくれたり、自分自身を見つめなおすきっかけを与えてくれることも。それをきっかけにアンテナを研ぎ澄ますことで、日常生活の中でもふと感情をゆさぶられるような瞬間が生まれてきます。それこそが、あなた自身が住まいに取り入れるアートに求めている深い気持ちです。
磨かれた感性を大切にして出会ったアートこそが、自分自身にとって“必然性”のあるアートだといえるでしょう。

飾る場所や飾り方も感じたままに

アートを購入したら、どんなところに飾ればいいのか、どう飾ったらいいのか・・・といったご相談を受けることがあります。サイズなどをアドバイス差し上げることはできますが、基本的に飾り方のルールはないように思います。
アートの「飾られ方」にも、住まう人にとっての“必然性”があります。
例えば、情熱的なパワーを与えてくれる、と思った作品は、“食”によって心身にパワーを充電するダイニングに飾ってみようとか、静かな癒しを与えてくれる作品だと思ったなら、寝室に飾ってみようといったようなことです。同じ作品でも感じ方は千差万別ですし、どの場所に“必然性”を感じるかどうかも人それぞれです。年月の経過とともに変わっていくこともあるでしょう。その時々に、住まう方が思いのままの感覚で飾っていただくのが、アートのもっとも適した飾り方だといえるでしょう。

STEP3:作品と深くふれあう

「なぜ?」のフィルターを通すと、アートはさらに楽しくなる

現代の若手作家には、平坦で光沢の少ないマットな絵を 描かれる方が多いように感じます。これもトレンドの ひとつといえるかもしれません。そこで「なぜ?」と考え てみると、その世代の人たちは、小さい時からテレビや 雑誌など二次元の世界観に親しんできたからではないか? という推論に至ったりします。このような「なぜ?」という思考のフィルターを通して、自分が気に入ったアートについて考えを巡らせていくと、思わぬ発見が得られたりして楽しいですよ。自分が惹かれる作品たちが持つ、意外な共通項も見えてくるでしょう。そこには、今まで気付かなかった自分の新たな一面を発見する楽しさもあります。


『garden #2』 森本太郎


『untitled』(全作品) 戸川英夫

アートとインテリアは相乗効果

インテリアにアートを取り入れると、インテリアがアートの 力に引っ張られて進化していくといった相乗効果も生まれる ように思います。アートにはそれを生み出した作家の思いが みなぎっていて、力強い存在感をもたらすので、自然にイン テリアもアートの力強さに負けないようなコーディネートへ と変わっていくのでしょう。そうしたインテリアに囲まれて 暮らすうち、住まう人の感性も徐々に磨かれていき、やがて また新しいアートとの出会いを果たす。このサイクルを年月 かけてくり返し楽しんでいくと、住まいは豊かに成長してい くのではないでしょうか。

インテリアも住まう人の気持ちに合わせて、形をかえ成長していくものなのかもしれませんね。
今年の秋は、アートをきっかけにして、新しいインテリアコーディネートを楽しんでみませんか?

アートと過ごす暮らし、聞いてみました

TIME&STYLE MIDTOWN TIME&STYLE MIDTOWN
デザインから生産にいたるまでを国内にてオリジナルで行い、 インテリアに調和した家具や小物を中心に、アートやファブ リック、グリーンなども含めた潤いある豊かな生活を提案 されているインテリアショップです。また、ライフスタイルに 関わるアートやデザインの展覧会、音楽のライブなども気軽に 楽しめるお店となっています。
〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア D-0301
電話/03-5413-3501 Fax/03-5413-3502
営業時間 11:00〜21:00
定休日 1/1
http://www.timeandstyle.com/

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