vol.039 “ふたり”で描く、理想の住まい

ふたり流に暮らす住まい選び

結婚した夫婦が共に助けあい、幸せを分かち合う。
その舞台となるのが、ふたりの住まいです。
もしも、住まいを購入するという選択をしたのなら、
ふたりの理想に合った、ふさわしい舞台を選びたいものです。
そこでお話をうかがったのが、「住まい」「マネー」「キャリア」についての
アドバイスをされている、ファイナンシャル・プランナーの大石泉さん。
“ふたりの住まい探し”のヒントを教えていただきました。

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プロフィール

「まずは、ふたりのライフスタイルを明確にすること。それに沿って希望の条件をあげて優先順位をつけていきましょう(大石さん)」
ファイナンシャル・プランナーとして受ける住宅相談の事例をもとに、主な4つのライフスタイルの傾向を挙げ、
それぞれの住まい選びのポイントを紹介していただきました。

お互いの仕事を尊重したい 長く住み続けたい
趣味にこだわりたい ふたりの共通の時間を大切にしたい

お互いの仕事を尊重したい

生活をイメージして利便性を重視しよう

オンタイムを 充実させたい ふたりにとって、多くの場合優先条件となるのは利便性です。最寄り駅までの近さやオフィスまでの交通の便のよさ、生活施設の充実度などが、チェックポイントになるでしょう。再開発地域などの物件の場合は、行政のWebサイトも見ておくといいかもしれません。数年後にどのような開発が計画されているか、といった情報が出ているケースもあります。
また、将来的には転勤や住み替えで売ったり貸したりすることが出てくる可能性もあるため、立地や建物、住戸の諸条件において、安定した評価を得られる条件が少しでも多く揃っている物件を選択し、資産価値の維持を意識して物件を選ぶとよいでしょう。

長く住み続けたい

“変えられないこと”と“変えられること”を見極めよう

長く住み続けることを想定するのであれば、立地や広さなど自分たちの力では“変えられない”条件を、優先したいですね。いずれ子供を持ちたい若いふたりなら、教育施設などが充実した「立地」、家族3人以上でも住める「広さ」といった条件は欠かせないでしょう。
特に子供の存在は、住まいを選択するうえで大きく影響します。子供の安全を守らなければなりませんし、寝室の確保も必要です。さらに、リビングにも広さを求めたくなるものです。また、自分たちの住まいであれば、間取りや内装、設備などは、“変えられる”条件となるため、スケルトン・インフィルや、リフォームしやすい二重床・二重天井などを取り入れた物件を選んでおくと便利ですね。住まいを決めるときに、将来的に部屋をどのように変化させていくかのイメージもしておくと良いでしょう。

趣味にこだわりたい

収納スペースに注目

趣味を大事にされているふたりであれば、収納スペースは大事なチェックポイントです。最近では、トランクルームが配備されていたり、大き目のウォークインクローゼットを備えていたりしますので、自分の趣味にあわせて収納スペースを確保しましょう。また、駐車場についてもチェックすべきです。特に大規模物件の場合、駐車場はついているものの、部屋から駐車場までのルートは確認しておくべきでしょう。道具を必要とする趣味の方はとくに荷物を車まで運ぶことも想定しておくと、移動を苦に感じることなく、趣味を楽しむことができるのではないでしょうか。

ふたりの共通の時間を大切にしたい

ふたりにとっての価値ある時間を探ろう

ふたりで過ごす時間を大切にするなら、まず食事の時間にこだわってみてはいかがでしょうか。そこでの楽しい時間を演出するために、自分たちにはどのようなキッチンが適しているのか、事前にショールームで調査しておくといいですね。キッチンはとくに使いやすさや好みが人によってさまざまなので、スタイルを選べるタイプのマンションもおすすめです。
また、ふたりのプライバシーを外部から守りたいのであれば、高層階でしかも“共用廊下”から奥まったところに玄関扉がある、または門扉と玄関ポーチがついているといったプランを選択するとより安心感を得られることでしょう。

新しい住まいを購入するのは、人生の大きなライフイベント。住まいは、今だけではなく、これから先の幸せを左右する存在です。いつまでも幸せでいられる住まいを選ぶには、将来変化するかもしれないライフスタイルまでを、イメージすること。たとえば、いまは仕事が忙しいからといって利便性だけを重視して決めてしまうと、いずれ仕事に余裕ができたとき、趣味を楽しめるような環境にない、ということも。目の前の現状だけを見て決めると、将来、希望通りの住まいとならないこともあるのです。住まいを購入するプロセスは、自分たちのライフスタイルやライフプランと向き合うことでもあります。理想の住まいを描くことは、幸せなふたりの未来を描くこと、といえそうですね。

大石 泉
Name:
大石 泉 (おおいし いずみ)
Profile:
株式会社リクルート・週刊住宅情報にて編集・制作・企画等の業務に携わる。約15年勤務の後、ミレニアムイヤーにファイナンシャル・プランナーとして独立、現在に至る。「マネー」、「キャリア」、「住宅」の3本柱に、客観的かつ公平なファイナンシャル個別相談を行なう傍ら、一般ユーザー向けマイホームセミナー、ライフ・キャリアプランニング講座、経済記事の読み方講座など、を実施。その他、新聞、雑誌、ホームページ等の原稿執筆を手がける。

NPO法人日本FP協会認定上級ファイナンシャル・プランナー CFP認定者
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
宅地建物取引主任者
社団法人日本産業カウンセラー協会認定 産業カウンセラー
All About Japan「シングルライフのマンション購入」ガイド(外部リンク)

素敵な住まいを見るとつい憧れてしまいますが、実際に生活するとなると、それだけでは難しいものですね。「自分たちはなにを優先して暮らしたいのか」。幸せの鍵はライフスタイルに合った住まいにこそ、隠されているのかもしれません。

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