窓辺は、住まいの中で一番自然を感じられる場所。 日当たりなどを考えて、窓台やバルコニーに グリーンを置いている方も少なくないでしょう。 でも、せっかくならもう一工夫して、 もっと素敵にグリーンコーディネートしてみませんか? ここでは、住まいのグリーンコーディネートを手掛けている 第一園芸の吉濱惠子さんに、 窓辺でできるグリーンコーディネート法を教えていただきました。
01.
窓辺という空間の持つ可能性
02.
窓辺に表情をつくる 「ウィンドウトリートメント」
03.
窓辺に広がりと奥行きを持たせるグリーンコーディネート術
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窓枠に広がる空間は1枚のキャンバスとして捉えることができます。 その絵は、部屋のイメージと統一させるのが一般的ですが、まずはテーマを決めてみましょう。 そこに描く絵は、イングリッシュ・ガーデンのような、彩り豊かな花が咲く庭のイメージでしょうか。 それともグリーンを中心に花色を白で統一したような、モダンなイメージでしょうか。 リビングから窓に目を向けたとき、素敵な景色が広がるように工夫してみましょう。
窓際にグリーンを飾る場合、窓のデザインに合わせてグリーンを選んでみてください。例えば窓の幅が広い場合は、横に広がるようなグリーンを選んでみてください。シェフレラ、アスパラガス、アイビーなどがおすすめです。逆に幅が狭い窓の場合は、縦にスマートに伸びるサンセベリアやサンセベリア・スタッキーなどがいいですね。葉がぽってりとしたほかの多肉植物も雰囲気が出ると思います。 ちなみに、窓際のグリーンは、ガラスの器で飾るのがおすすめ。光が差し込むときらきら輝いてきれいですよ。
シェフレラ
アスパラガス
アイビー
手のひらのような形の複葉で、横に広がりを見せます。寒さにも比較的強いので、育てやすいでしょう。窓辺にこの鉢植えがひとつあるだけで、華やかな印象になります。
食用のアスパラガスと同属の観葉植物。多数の小枝を出して、四方に広がります。根がところどころふくらみ、水分を蓄えられるようになっているので、乾燥に強い傾向があります。
滝のように枝垂れる姿でおなじみの観葉植物。欧米で改良されたツタの品種群のことを指すため、葉の形も丸型、星型、ハート型など種類が豊富にあります。
サンセベリア
サンセベリア・スタッキー
多肉植物
茎と葉に水分を溜めることができる多肉植物なので、乾燥に強いのが特徴。葉に虎のような模様が入っていることから、別名トラノオ(虎の尾)とも呼ばれます。
葉が棒状で筒型の珍しいサンセベリアの一種。スタイリッシュな形なので、モダンなインテリアによく合います。高さの違う鉢植えをセットにしてディスプレイするのもおすすめです。
葉や茎、根に水分を蓄えることができる乾燥に強い植物の総称。サボテン科、アロエ科などさまざまな種類がありますが、表情豊かな形をしているものが多いため、インテリアのポイントになります。
ボリュームのあるツリーは、全形を見せずに一部を窓枠の外に隠しましょう。また、鉢植えなどを並べるときは、高さが斜めになるように配置してみます。すると、まるでその先にまだ空間が続いているかのように感じられるのです。
シマトネリコ
寒さに強く明るい光を好む観葉植物なので、バルコニーに適しています。小さくてツヤのある葉と細い枝が特徴です。比較的広がりが出るので、バルコニーのシンボルツリーに。
ゴールドクレスト
ガーデニングに使われる代表的なコニファー(針葉樹)で、日当たりと風通しのよい場所を好みます。葉の密度が濃いため、シンボルツリーとしてグリーンをしっかりと見せたいときにおすすめです。
リビングから見えるバルコニーも大切なキャンバスの一部。この空間は、工夫次第で部屋の延長スペースのように見せることができ、部屋に広がりや奥行きを感じさせることもできるのです。ポイントとなるのは、レイアウトに連続性や遠近感をもたせること。たとえばバルコニーの中央にグリーンが置いてあるだけだと、そこで目線が止まってしまいますよね。また、バルコニー全体をグリーンで埋めてしまうと、圧迫感が出てしまいます。そこでおすすめしたいのが、下記次の3つの演出方法です。
バルコニー全体のシンボルとなるようなツリーは、窓枠の外に一部が隠れるように設置してみてください。ツリーが窓からフェイドアウトしていくように見せることで、バルコニーに広がりが生まれるのです。
鉢植えを徐々に高くしていったり、低くしていったりというように、連続性を持たせてレイアウトします。すると窓枠の外の見えない部分にも、鉢植えが続いているようなイメージが生まれ、広がり感を出すのに効果的です。
奥行き感を出すには、低めの鉢植えをバルコニーの手前側に置き、高さのある植物を奥側に設置して遠近感を出すといいでしょう。高さを変えてグリーンを演出すると、全体が単調な印象にならず、リズムや華やかさもプラスされるのです。
無機質だったバルコニーにウッドデッキを敷いて家具を置けば、リビングの一部のように見せることができます。
空間の広がりをさらに演出したいなら、グリーンだけではなく床面にもこだわっていただきたいですね。多くの床面は、コンクリートなど無機質な素材で覆われていますが、ウッドデッキを敷くだけで、印象はがらりと変わり不思議と広く見えるものです。もちろん、グリーンとの相性も抜群です。さらに、室内のフローリングに近い色のデッキを選ぶと、部屋からひと続きのような広々とした空間が生まれます。そこにテーブルやイスなどの家具があると、まさにアウトドアリビングのようになります。 また、バルコニーのスペースがかなり限られている場合は、ウッドデッキなどを敷いたうえで、床面をなるべく見せたほうがいいですね。そのためには床に置くグリーンは控えめにして、壁面を活用するといいでしょう。格子状のフェンスなどを取り付けてハンギングバスケットを掛けると、縦の空間を有効に活用することができます。さらに、意識してリビングのソファから見やすい高さにグリーンを掛けると、室内のインテリアの一部のようにもなります。 さらに、バルコニーの出入り口となる窓の内側にもグリーンを置くと、より一層部屋全体の統一感が増すでしょう。
グリーンや花の色を部屋のインテリアと合わせることで、空間につながりが生まれます。バルコニーにも合わせて飾れば、室内からバルコニーへの空間の広がりも演出できるでしょう。 また、花は季節感をもたらしてくれます。とくに5月は花の種類が豊富なので、ぜひ季節の花を取り入れてみてください。同じ種類の花で統一するとモダンな印象になりますし、色とりどりの花を飾ると、華やかなイングリッシュ・ガーデン風になります。
ペチュニア
大輪、小輪、八重咲き、一重咲きなど、500種以上の品種があります。白、赤、ピンク、黄、紫など色の種類も豊富。次から次へと溢れるように咲くので、ハンギングに最適です。
ゼラニウム
寒さや乾燥に強く丈夫なため、初心者でも育てやすいでしょう。四季咲きなので、花の少ない時季もバルコニーを彩ってくれます。
ネメシア
ふわふわと飛んでいきそうな小花が、やさしい印象を与えてくれます。日本の気候に合っているため、しっかり管理すれば、一年中楽しめます。
マリーゴールド
オレンジの色が鮮やかな夏の定番。基本的には丈夫な花ですが、意外と暑さには弱いので、風通しのいいところに置くことをおすすめします。
バルコニーをグリーンで演出したら、暗くなってしまう夜もライトアップして楽しみたいですね。シンボルツリーやプランターをライトアップするだけでも、昼間とはまた違った表情が与えられますよ。下から照らすようなライトにすれば、ふんわりとした幻想的な雰囲気を演出できるでしょう。また、窓辺に置かれたグリーンも、クリップライトなどで照明を当てると、天井に葉影が映り、とても美しい空間を作ることができます。
外から見えるグリーンには、近隣の視線が気になる場合の目隠しの役目も果たします。といっても、隠しすぎないのがグリーンの良さ。完全に目隠しをしてしまうと、人気のない冷たい感じになってしまいますが、外から見える瑞々しいグリーンは、住む人の気配を感じさせながら、ほどよく目隠しをしてくれます。例えば先ほどご紹介したシマトネリコは、比較的ボリュームがあるので、手すりに沿って並べるとほどよい目隠しになります。オリーブの木と組み合わせると、圧迫感もなく単調な印象になるのを避けることができます。
オリーブ ヨーロッパの街並みを思わせるようなフォルムで、最近人気の植物です。初夏には白い花を咲かせます。単体では目隠しにはならないので、シマトネリコなどと組み合わせるといいでしょう。
窓辺に何気なく置いているグリーンですが、ちょっとした工夫で室内の印象がガラリと変わりそうです。限られた空間だからこそ、すぐにでも取り入れられそうですね。
窓辺に表情をつくる「ウィンドウトリートメント」
第一園芸株式会社(外部リンク)
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