お住まいの中で、こだわりの場所やお気に入りのモノがあれば教えてください。
まず、この外の環境ですね。居間から眺めることのできる公園の借景がとにかく気に入っているんです。春には窓一面が桜で埋め尽くされますし、ウグイスのかわいらしいさえずりを聴くこともできます。でも、このマンションのどこからでも、この借景が楽しめるわけじゃないと思うんです。わが家は3階なんですが、この高さだからこそ、桜の木々を近くから見下ろすことができるわけです。もう少し高い階になると桜の景色が小さくなってしまいますし、ここより低い階だと桜の木が近すぎてしまうんじゃないかと思うんですよ。それに、ウグイスの鳴き声も、うちよりちょっと上のお宅では聞こえないそうなんです。それくらい、わが家から見えるこの借景は貴重なものなんだと自負しています(笑)。この借景をめでることができる限り、ここに住み続けたいと思っています。
気に入っているモノでいうと、アンティークスプーンのコレクションでしょうか。30年ぐらいかけて、少しずつ集めているんですよ。
見たこともない模様や形のスプーンばかりで、どれも美しいですね。貴重そうなものばかりですが、いつごろから集められているのですか。
出会いは30代はじめころでした。なかには19世紀のものもあり、使った人々の営みや歴史を想像する楽しさがあります。ただ、これらのコレクションは普段は部屋に飾ったりしていないんですよ。箱の中に、大切にしまっているんです。本当に大切なものは隠しておきたいじゃないですか(笑)。
暮らしの空間で一番気に入っているのは、やはり自分の部屋かもしれません。仕事道具であるパソコンがあったり、版画やコラージュをするときの創作道具を揃えて置いたりしているスペースです。ささやかではありますが、ここは私だけの空間。雑然とはしていますが、ここなら私は自由に、創作活動に没頭できるんです。そんなときは、心から幸せな気分になれますね。 |