vol.035 ふわりとまとって、新たな装い
住まいを素敵に装う 最新のファブリックコーディネート

「お気に入りの一枚と出逢うために」では、ファブリックその
ものの魅力や選ぶ楽しさについてお話をうかがいました。
次にお話をうかがったのは、OZONEインテリアスタジオの
インテリアデザイナー・坂本美貴さん。
ここでは、最新のトレンドを取り入れながら、手軽に楽しむ
ことができるファブリックコーディネート術をご紹介いただきます。

01 「お気に入りの一枚と出逢うために
02 住まいを素敵に装う最新のファブリックコーディネート
03 アートとしても楽しみたい
北欧のファブリック
インタビューバックナンバー
今月の特集

坂本美貴さん(OZONEインテリアスタジオ・インテリアデザイナー)

お部屋をドラマチックに変身させる、最新のコーディネート術
コーディネート1 レース使いと自然の光が生み出す“物語”

レースカーテンといえば、純白のボイル(薄手で目が細かく、透け感のある生地)がおなじみかと思います。しかし最近では、レースカーテンもさまざまなテクスチャーから選べるようになってきているんです。
例えば、繊細な刺繍がほどこされたものや、2種類の繊維をつかって透かし模様をつくるオパール加工を取り入れたものなど、単なる日差しよけではない、装飾的なものが多く出ています。
こうした表情豊かなレースを活かして、ここ数年人気を集めているのが、ドレープカーテンの手前にレースカーテンをかけるコーディネートです。昼下がりはドレープカーテンを開けて、太陽の光でレースの柄をやわらかく浮き立たせる。夜にはドレープカーテンと2枚重ねにすることで、レースの柄がより鮮明に映える。「レースカーテンは窓際に」という発想を転換させることで、窓辺の印象がドラマチックに変わります。日差し、カーテン、そしてレース使いで、あなたなりの“窓辺の物語”をつむいでみてください。

緞子(どんす)張り

コーディネート2 コートを羽織るように、ファブリックで住まいを“つつむ”

新年を機に、インテリアを思い切りよくリフレッシュしてみたいなら、おすすめなのは“壁に布を張る”という手法。日本では「緞子(どんす)張り」や「布団張り」といわれていますが、綿で壁面にふくらみを持たせた上にファブリックを張るという、ヨーロッパでは古くから親しまれている室内装飾です。壁に布を張るなんて大掛かりで大変そう、と思われるかもしれませんが、最近は手軽に布を張ることができ、布の着脱も簡単に行えるパーツで施工されているので、意外なほど手軽なんです。
特にマンションなどでは、シンプルな白い壁面も少なくないと思うのですが、そうした場合も壁面の一部だけにお気に入りのファブリックを張るだけで、室内の印象をがらりと変えることができるもの。カーテンや椅子の張り地と同じファブリックを使うこともできますから、お部屋をトータルにコーディネートできるという魅力もあるんです。
お部屋をファブリックでつつむこの手法には、保温効果や吸音効果もありますし、何よりお部屋全体から、やわらかいぬくもりが感じられますよ。

コーディネート3 オーダーメイドのラグ&タペストリーで糸から選ぶ楽しさに出逢う

意外に見過ごされがちですが、床に敷くラグも室内を彩るファブリックのひとつとして重要なアイテムです。特に、足元から冷えがちなこの時季は、インテリアとしてのラグにもこだわりたいものですね。
ワンランク上のコーディネートを楽しむなら、ラグをオーダーメイドしてみるのはいかがでしょう。オーダーメイドを受けつけているショップの方に、イメージを伝えたり、簡単なデザイン画を描いたりして、オリジナルのラグを作り上げるのです。もちろん、プロの方がアドバイスをしてくれますから、デザインをするのが苦手という方でも心配はありません。何より、好きな色や素材を一本の糸から選ぶことができるので、心躍りますよ。さらに、タペストリーなどを合わせて作れば、空間をトータルコーディネートできる楽しみもありますね。
ラグとタペストリーを合わせてオーダーしても、意外にコストがかからないのも魅力のひとつです。オーダーメイドで、みなさんも糸から選ぶ楽しさを味わってみてはいかがですか。

ラグ(シナサンド)

フリンジカーテン

コーディネート4 自在に姿を変えるフリンジカーテンで空間を軽やかにコーディネート

ここ最近、ヒモ状のファブリックを使った室内演出をよく見かけますね。
代表的なものがフリンジカーテン。どこか清涼な水の流れをイメージさせるこのファブリックは、4〜5年くらい前に海外の見本市に登場して以来、今やトレンドとしてさまざまな場所で見かける機会が増えました。最初は白だけだったカラーバリエーションも、黒、茶色、レインボーと豊富にそろってきています。
アイデア次第で自在に姿を変えるのが、フリンジカーテンの魅力です。間仕切りはもちろん、レースカーテンやのれん代わりに使うこともできますし、照明と組み合わせてランプシェード風にしてもかわいいですね。
フリンジカーテンの大きな特徴は、用途に合わせてハサミで簡単にカットできること。とても扱いやすく、手軽に取りつけられることもあって、一般のご家庭でもインテリアのトレンドアイテムとして人気が高まってきています。

コーディネート5 やわらかなファブリックにジュエリーの贅沢感と輝きを

カーテンを留めるタッセル。ヨーロッパでは窓辺を飾るインテリアのひとつとして考えている人も多く、一般のご家庭でも素敵なタッセルによく出会います。
日本でタッセルといえば、これまではカーテンの共布でできているものが多く、どちらかといえば脇役の存在に見られがちでした。でも、ここ数年の間にヨーロッパのトレンドの流れを受け、インテリアショップなどではタッセルだけのコーナーも見かけるようになりましたね。
スワロフスキーを使ったタッセルは、窓辺にジュエリーを思わせる贅沢感を与えてくれますし、革製のひもで結べばクールモダンやアンティークなど、さまざまなスタイルのインテリアと調和して、高級感のあるアクセントになります。またビーズでオリジナルのタッセルを手作りする方もいらっしゃいます。壁面にフックのような短いバーを取りつけ、カーテンホルダーにするのもおしゃれですよね。

タッセル

「トレンド」とひと口にいっても、そのスタイルやテクスチャーは驚くほど多様で、使う方の好みや気分、ライフスタイルに合わせて自由に組み合わせることができる、と坂本さん。「カーテン、タッセル、ラグはこうでなければ」というイメージが雪どけのようにほぐれて、自由な発想でコーディネートが楽しめそうです。次のコーナーでは一枚の布がアートとしても楽しめる“ファブリックボード”についてうかがいます。

アートとしても楽しみたい北欧のファブリック

坂本美貴(さかもと・みき)

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坂本美貴(さかもと・みき)
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OZONEインテリアスタジオ・インテリアデザイナー。住宅のコーディネートからモデルルームプラン、オーダー家具など、住まい手のライフスタイルにあわせたインテリアデザインを提案している。リビングデザインセンターOZONEは、世界中から厳選された商品がそろう「ザ・コンランショップ」をはじめとするインテリアショップとショールームが並ぶスポット。住まい作りに関するさまざまな情報に触れることができる。
http://www.ozone.co.jp/


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