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中島先生のお話では、私たち日本人の先祖は“光”の陰影を楽しむような美的感覚を持ち合わせていた、ということでした。そんな繊細な感性を取り戻すことができそうな、放つ光からアートを感じられるような照明をご紹介します。
デザイナーの村田智明が率いるブランド、METAPHYS(メタフィス)の「hono」は、わずかな空気の動きによって揺れるキャンドルの炎のゆらぎを再現した照明。付属のマッチ棒の形をしたスティックで本体を軽く擦ると、オレンジ色の光が“ほっ”と灯り、炎のようにやわらかく揺らぎます。そして先端に“ふっ”と息を吹きかけると、灯かりが消えるという仕掛け。大人も子供も遊び心をくすぐられる、誕生日などのお祝いにぴったりな照明器具です。
デンマークの現代デザインを代表するクリエイター、ルイーズ・キャンベルの「キャンベル・ペンダント」。吹きガラス製の二重のシェードには、ストライプが交互の高さに入っているため、斜めから見るとストライプのすき間が美しい立体感をみせます。そのすき間からこぼれる光は、まるで木
立の間からやわらかく差し込む木洩れ日のようです。
「世界木のクラフト展」「日本クラフト展」入選など、数々の展覧会で活躍するアーティスト、藤井真哉氏がデザインした「komorebi」。シェードにブナ木が使用されていて、薄い木肌からやさしい光が放たれています。これは、黄昏時の木洩れ日のような温かみのある光が表現されているのだそう。デザインはシンプルですが、見る角度によって違った形に見えるので、ディスプレイの仕方ひとつでさまざまな表情を見せてくれそうです。
日本の伝統文化を照明に生かしているのが、長谷川滋之デザインの「Mori Light」。長谷川氏のデザインのベースとなっているのは伝統的な日本の素材や形ですが、「Mori Light」には、1300年もの歴史を持つ美濃和紙が使われているのだそう。光を独特のやわらかい明かりに変える和紙の特徴を引き出しつつ、洋の空間にも調和するようなデザインが印象的です。灯かりをつけると、深雪をかぶった森の情景が和紙のシェードに浮かび上がって、幻想的な雰囲気を醸します。
日本の食文化に欠かせない豆腐をテーマにした、吉岡徳仁デザインの「ToFU」。吉岡氏は、三宅一生氏と長年に渡ってコラボレートしていて、世界中から高い評価を受けているデザイナーです。「ToFU」から生まれる“光のアート”は、四角くカッティングされたクリアアクリルに、光源を加えることで浮かび上がる幻想的な光。浮遊しているかのように見えるアクリルと光線によって、部屋全体がアート空間になります。
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