vol.030 上手に涼を取り入れて、快適な夏に
「家電」を使って快適な夏を過ごすには?

日中の蒸し暑さから逃れるように帰宅したとき、最初に手が伸びるのがエアコンのスイッチ、という方も多いのではないでしょうか。手軽にからだを冷やしてくれるエアコンは、とても重宝しますよね。ただ、エアコンから吹き出す冷風は、場合によっては不快に感じてしまうもの。「快適な涼」を得るためには、エアコンも、その選び方や使い方をしっかり考える必要がありそうです。
そこで今回は、TEPCO銀座館に出かけて、より快適なエアコンの利用方法についてうかがってきました。お話ししてくださったのは、東京電力株式会社生活エネルギーセンター「くらしのラボ」グループの荻原恵美子さんです。エアコン以外にも、どんな家電を利用すれば夏が涼しく過ごせるのか、アドバイスもいただきました。

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東京電力(株)萩原恵美子さん

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エアコンには扇風機を併用するのがおすすめ。冷房時、床に溜まりがちな冷気を循環させることができます。
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暑い夏は、毎日エアコンがフル回転です。エアコンは、扇風機と併用すると効果的と聞きましたが、ほんとうでしょうか?

快適さや涼しさの感じ方は人それぞれですが、風がからだにあたれば体感温度は下がりますので、同じ温度なら、風がある方が涼しく感じると言えます。
また、扇風機や天井に取り付けるシーリングファン、あるいはサーキュレーターをエアコンと併用して、床に溜まりがちな冷気を循環させると、部屋の中での温度差が少なくなるので快適度がアップします。
さらに、「くらしのラボ」の実験では、エアコンと扇風機の併用は、省エネにもつながることが分かりました。例えば、冷房設定温度26℃のエアコンだけの消費電力よりも、1℃上げて27℃にしたエアコンに扇風機を併用した消費電力の方が消費電力は少ないのです。こういったことから、エアコンの設定温度が高めでも扇風機などをうまく併用することで、省エネと快適さの両方が得られるといえますね。

なるほど。扇風機などをうまく使うことで、やや高めの設定温度でも快適な環境は得られそうですね。

夏の暑い日には、室温を下げることを優先的に行う「冷房」を、梅雨寒の日には、除湿を優先的に行う「ドライ」を選択。

エアコンには冷房機能とドライ機能がありますが、どう使い分ければいいのでしょうか?

実は、もっとも多量の除湿を行うのは「冷房」の方です。ただ、冷房は、あくまでも温度を下げることを優先的に行う機能ですから、室温が早く設定温度に達するように、冷たい空気をどんどん出します。そのため、吹き出し口から出てくる冷風の温度は、設定温度よりかなり低くなります。それを不快と感じる方が、たくさんいらっしゃるでしょう。これに対して、「ドライ」は、室温を下げずに除湿する機能です。
つまり、真夏の蒸し暑い日は、部屋の温度を下げることを優先しないと快適にはなりませんので、そういうときは冷房を選んでいただくといいですし、じめじめした梅雨寒のときには、ドライ機能を使っていただくといいと思います。
ちなみに、エアコンのドライ機能には、「再熱除湿」方式と「弱冷房除湿」方式というものがあります。

「再熱除湿」と「弱冷房除湿」は、どう違うのですか?

「再熱除湿」は、湿った空気を取り込んで、いったん冷房を行い、除湿を行った後、再度空気を暖めて吹き出し口から出すという方式です。冷房と違って、吹き出し口から出てくる冷風の温度は設定温度に近くなります。梅雨寒の時期など、冷房だと冷え過ぎが気になりますが、再熱除湿なら冷やし過ぎずに除湿をしてくれます。
これに対して、「弱冷房除湿」は、弱い冷房をしているだけなので、除湿量もそれほど多くありません。また、吹き出し口の温度も、「再熱除湿」より下がってしまいます。
それから、「冷房とドライは、どちらが電気代がかかるのですか?」という質問をよくいただきます。単純に比較すると、「再熱除湿」は、温度を下げないようにして湿度を下げるという、手間のかかる空調を行うため、冷房に比べて消費電力は高くなります。また、「弱冷房除湿」は、冷房より消費電力は低くなります。
このように、どちらのタイプの除湿機能がエアコンに付いているかによっても消費電力は変わってきますし、冷房とドライでは用途が異なりますから、一概にコスト比較はできません。

TEPCO銀座館 2F家電情報エリア エアコン展示コーナーにて
●再熱除湿
●弱冷房除湿
TEPCO銀座館
2F家電情報エリア
室外機の周囲に障害物を置くと、冷暖房効率は約20%下がる。新鮮な空気がたくさん取り込める環境をつくることが大切です。

エアコンの室外機は、普段あまり気にしないのですが、置き方などで冷暖房効率に影響はあるのでしょうか?

あります。室外機の置き方は意外と盲点ですよね。室外機は、屋外と室内の、空気の熱交換を行う機械です。この室外機の周りに植物やダンボール、ゴミなどを置いていると、それが障害となり、ショートサーキットといって、排気がまたすぐ室外機に取り込まれるような空気の流れができてしまいます。ですから、室外機の周囲には何も置かない方がいいのです。つまり、多方向から空気がたくさん取り込める環境にしたほうがいいということですね。「くらしのラボ」の実験では、室外機の周りに障害物があると、冷暖房効率が約20%下がるという結果も出ています。

火を使わないIHクッキングヒーターなら、キッチンが暑くならないので、夏でも快適に料理することができます。

エアコンのほかにも、家電を使って涼しく暮らす方法はありますか?

「夏を涼しく過ごしたい」ということであれば、IHクッキングヒーターをおすすめしたいですね。夏場は特に、調理中の熱を不快に感じる方が多いと思います。IHクッキングヒーターですと、火を使わないのでキッチンが暑くなりにくいです。実際に調理中の温度を調べてみると、IHクッキングヒーターを使った調理では、ナベ自体しか熱くなっていないことが分かります。周囲や室内の温度は、それほど上がらず、快適さを保つことができますので、結果的にエアコンの冷房効率を上げることもできます。
IHクッキングヒーターをお使いいただいている方へのアンケート調査でも、「キッチンが暑くならないので快適」と答えられた方が多くいらっしゃいました。

TEPCO銀座館 2F家電情報エリア
IHクッキングヒーター展示コーナーにて
TEPCO銀座館 2F家電情報エリア
洗濯機展示コーナーにて
「ヒートポンプ式洗濯乾燥機」は湿った空気を排出せず、設置場所がじめじめと暑くなりません。

なるほど。極力、熱の出にくい生活をするということも、夏をより涼しく過ごすためのポイントになりそうですね。

熱がこもって暑いといえば、洗濯乾燥機が設置されている所があります。従来の水蒸気を放出させる「排気タイプ」の洗濯乾燥機や衣類乾燥機は、脱衣室などに設置しておくと、湿気がこもって部屋がじめじめ暑くなります。
排気タイプに対して、「水冷除湿タイプ」というものもあります。これは、ヒーターで洗濯槽内の空気を暖めて水蒸気を放出させ、それを水道水で冷やした金属板に結露させることによって水として排出して除湿乾燥を行うもので、排気タイプのように部屋の中がじめじめしたり暑くなったりはしません。
さらに、最近「ヒートポンプ式洗濯乾燥機」というものも登場しています。これは、乾燥機能のために、「ヒートポンプユニット」という、エアコンの室外機(加熱部分)と室内機(冷却部分)を統合したようなものが内蔵されています。乾燥した温風を洗濯槽の中に入れて衣類を乾燥させると同時に、湿った空気を、水道水ではなく冷却部分で結露させて排出するものです。これにより、湿気を排出しないことはもちろん、乾燥時に水を使わないため節水もできます。さらに、乾燥時にヒーターを使わないため省エネになる上に、衣類の縮みや傷みを抑えられるといったメリットもあります。

お風呂あがりにほてった体で脱衣室は暑くなりがちですから、少しでも涼しいほうがいいですよね。

ヒートポンプ式洗濯乾燥機の中には、冷風機能が付いたタイプも開発されています。洗濯機は通常脱衣室に設置されるケースが多いですから、ヒートポンプの冷却機能を活用してエアコンのような役割をさせようと、機器の下部から冷風が出る(※)仕組みになっているのです。室温から-10℃の冷風が出てくるということですから、夏にはうれしい機能ですね。
※洗濯時、乾燥時の併用はできません。

最近の家電は、めざましく進歩しているのですね。今使っている家電も、新しい家電も、使い方次第で暑い夏がもっと快適にできそうです。今日は、ありがとうございました。

TEPCO銀座館

TEPCO銀座館
“電気とくらし”について、見て・聞いて・さわって納得できる東京電力の「情 報ステーション」。
IHクッキングヒーターをはじめとする家電製品の上手な選び方や使い方を、アドバイザーが調査や実験結果などを踏まえてご案内。

TEPCO銀座館オフィシャルサイトはこちら

イベント情報:
「Aqua Summer Fest in ginza 〜夏を涼しく楽しむ」
期間:7/19(木)〜8/26(日)

世界各国のミネラルウォーターを使った「利き水体験」や話題の「ドクターフィッシュ体験」を期間中毎日開催!どなたでも無料で参加できます。さらに、8月の毎週日曜日にはアクアソムリエ山中亜希トークショーや、上口龍生マジックショー・ただの なおみグラスハープ演奏会を開催。館内では暮らしに役立つ「家電と水」にちなんだ、クイズラリー「Water Travel」を開催。クイズに答えるとお好みの水をプレゼント。

「うちエコ!」で地球も住まいもクールダウン

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