公団が携わった高層集合住宅としては、最初期のもの。設計は日本を代表する建築家、前川國男氏が行った。将来の住戸規模の拡大を容易にする可変性を持つなど、現代の建築技術にも通じる構造を持っていた。こうした合理性の追求は、従来の寸法にとらわれない縦長の畳の採用をしていることなどにも表れている。
当時、各住戸にまだ電話は普及しておらず、廊下階に共用の電話が設置 |
されていた。電話交換手が常駐し、各住戸に設置されたブザーを介してやりとりを行った。
住戸内部は、欄間部分にガラスが入っており、これは天井に一体感を持たせ、空間を広く明るく見せる効果があった。トイレは1960年から正式採用された洋式便器。また、流し台には、ステンレスをプレス加工したものが初めて採用されている。 |