長屋のようなものは江戸時代からありましたが、縦方向に積層して住まう集合住宅ができたのは、100年くらい前です。集合住宅の先駆けと言われているのは、明治37(1904)年、現在の丸の内に建てられた「三菱一丁倫敦(ロンドン)6・7号館」です。これは、住宅兼オフィスとして建てられたもので、どちらかというとオフィスとして使われることが多かったようですね。レンガ造りの建物がヨーロッパの街並みを彷彿するということで「一丁倫敦」と呼ばれていました。
集合住宅が日本に普及するきっかけとなったのは、大正12(1923)年に起きた関東大震災です。震災によって木造住宅の多くが倒壊・焼失し、一年経ても1万3,700世帯がバラック生活を送っていました。このため、震災の翌年に、財団法人「同潤会」が震災の復興義捐金をもとに設立され、全体では1万2,000戸、その内の2,800戸分をRC(鉄筋コンクリート)構造の不燃住宅として16カ所で供給しました。「集合住宅歴史館」には、昭和2(1927)年築の、「同潤会代官山アパート」を移築しています。 |