vol.025 引越しからはじまるリニューアルライフ
みんすまスタッフがインタビュー!
児玉幸久さん
「リハウスサポート」の児玉幸久さんに引越しで失敗しない方法を教えていただきました。

春は引越しの季節です。転勤族を除くと、ふつう、引越しはそう回数多く経験できるものでは
ありません。慣れない故の失敗も多々ありそうです。
そこで今回は、最近の引越し事情と引越しのコツを、プロにお聞きすることにしました。
お話を伺った児玉さんは、「リハウスのお引越し」立ち上げから、スタッフの教育、
システムの管理全般を指導する引越しのプロ。
これを読んだあなたは、引越し上手になること間違いなしです。

インタビューバックナンバー

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引越しのツボ、その1:引越し会社の特徴やサービス内容をよく確認して、自分に合ったところを選ぶ。
引越し基本サービス

引越しの失敗談というのをよく耳にします。失敗しないためには、まず第1に、引越し会社選びが大切だと思いますが、引越し会社にはそれぞれ特徴があるのでしょうか?

引越し会社は、大手と呼ばれるものが6団体あります。最大手で引越し会社として歴史もあるのが「日本通運」です。次に、ものを運ぶという単純作業にサービスの概念を盛り込んだ「アート引越センター」があります。3番目に展開した「ヤマト運輸」は、価格の透明化を図って引越しをパック商品にしました。4番目が「サカイ引越センター」で、この会社は、とにかく安さをテーマとして展開しました。5番目が、近頃伸びている「アリさんマークの引越社」です。ここは、社員だけで行う引越しをテーマに作業品質が高いということを売りにしています。最後が、「ハトのマークの引越専門協同組合」です。これは、各地域の引越し会社のネットワークです。これら6団体は、それぞれ特徴が明確で、それが多くの人に受け入れられたので大手になったのだと思います。

引越し会社のサービスは、各社ほぼ同じなのですか?

引越しというのは、大きく3つのサービスに分かれています。
1つ目は荷物の運搬です。運賃については、緑ナンバー、即ち業務用のトラックの場合、認可を受けた運賃で運行されますから、運賃はどの引越し会社でもほぼ同じになります。
2つ目は人的サービスです。作業員が何人で何時間働くかということですね。
3つ目が梱包用のダンボール箱といった諸器材です。今、「ダンボール箱最大50枚サービス」といったことが行われていますが、結果としてはどこかの費用に組み込まれていると思われます。
この3つが引越しのサービスです。どの引越し会社も、これらが基本になるのは変わりません。このほかに、エアコンの脱着や廃棄物の処理などのオプションサービスというものもあります。自社のサービスについて明確にしている引越し会社が少ないために、お客さまにしてみれば同じように見えてしまうのですね。ですから、サービスの内容を抜きにして、トータルにどちらが安い、高いという判断になってしまいがちなのです。

引越しのツボ、その2:条件を変更せずに値引きする引越し会社には、値引きの理由を確かめる。

価格の違いはどこから生まれるのでしょう?

引越し料金は、何人が何時間働くのかというのがベースになります。平成2年に国土交通省が「標準引越運送約款」を制定しました。この約款では、100kmを超えない場合は時間制料金とし、4時間制・8時間制という方式を採っています。つまり、4時間をベースにしてその中で作業を終わらせるか、8時間をベースにして1日の作業とするかで料金は違ってくるのです。サービス内容によっても価格は異なります。
引越し会社の相見積を取るときは、なぜ価格に違いがあるのか、よく調べてください。単に他の引越し会社より安くするというのでは、最初の価格設定に根拠がなかったということになります。条件を変更しないのになぜ安くなるのか、きちんと聞くべきですね。引越し会社のほうでは、価格によってスタッフを変えることもあります。慣れたベテランは当然作業賃金が高くなるわけですから、価格だけで引越し会社を選ぶのは危険ですね。

引越しのツボ、その3:訪問見積もりに、たっぷり時間を割いてくれる引越し会社を選ぶ。

いい引越し会社を選ぶポイントというのはありますか?

まず、自社のサービスについて明確に説明できる引越し会社がいいですね。次に、スケジュールをきちんと管理してくれるかです。見積書にスケジュールを書き込んでいる引越し会社は、私の知る限りではまだありません。私ども「リハウスのお引越し」では、搬出・移動・搬入の時間が、それぞれ何時から何時までかを、見積書に書き込むようにしています。見積書を見て、ただスタート時間だけが記してある場合は、「おおよそのスケジュールを書いてください」と頼むといいですね。特にマンションでは、終わりが未定ですと、近隣の住戸に迷惑をかけてしまうかもしれません。スケジュールをできるだけ管理するのは、引越し時のトラブルを避けるためにも大切です。
私どもは、訪問見積もりの際に、お客さまにヒアリングをさせていただきます。そのため、見積書はA3サイズ1枚にさらにA4サイズ1枚となっています。どういった引越しがご希望なのか、ヒアリングさせていただくとそれくらい必要になってしまうのです。きちんとした打ち合わせをするには、最低1時間必要だとも考えています。打ち合わせにかけてくれる時間を、いい引越し会社かどうか判断する基準にしてもいいですね。

引越しのツボ、その4:引越しの日時は引越し業者に合わせ、すいている日を選ぶ。

引越しをスムーズに行うには、引越しをする側が気を付けなければならないことも多いと思います。どういった点に注意すれば引越し上手になれるでしょうか?

まず、日にちの選び方ですね。当然、土日や祭日、大安など日柄のいい日は混んでいます。季節でいえば、3月中旬から4月第1週が繁忙期です。次に混むのが12月のクリスマスから最終営業日までで、逆に1月はすいています。繁忙期には料金が上がり、予約も取りづらくなるので、できれば引越し会社の都合に合わせて、すいている日を選んだ方がいいでしょう。

引越しのツボ、その5:引越しは、不要なものを処分するいい機会ととらえる。

引越しのときの上手な荷造りの方法などはありますか?

荷造りと、捨てるものの処分の仕方にもコツがあります。引越しの経験のない方は、荷造りの際、いろいろな部屋から手当たり次第にものを出して広げてしまわれます。そうすると生活できなくなってしまいますので、荷物を広げる部屋はひとつにして、荷造りした家財を順に入れていくの がいいですね。
そして、ものを詰めたダンボールは、新居のどこに入れるか明確にしておくと搬入がスムーズにできます。いい荷造りの方法として、これは何年も前にお客さまから教わった方法ですが、まず、新居の間取り図を描いて、部屋ごとに色別します。そして、ダンボールの上面と前・横の三隅を、

運び入れる部屋と同じ色で三角形に塗っておくと、荷物の行き先が瞬時に判別できます。このアイディアを基にして、私どもでは現在、カラーシールをお配りしています。
それから、引越しをいいタイミングと考えて、使わないものは捨てることです。家財を平均1mの高さに並べたとして、住まい全体の面積に対して、その比率が35%以内に抑えられると快適に住まうことができます。私はそれを「快適空間率」と呼んでいます。できれば、家財はそれくらいの量におさめたいものです。
特に粗大ゴミは、すぐに捨てられるとは限りませんから、なるべく早い時期に処分を始めないと、引越しに間に合わなくなってしまいます。

自分自身の引越しスケジュールもつくっておく必要があるということですね。

それでは最後に、今までお聞きしたことのまとめとして、一言アドバイスをお願いします。

不動産を買うのと同じで、自分は何を優先したいのか、きちんと整理することから始めるといいですね。快適に引越しを完了するのを最優先にしたいのか、料金を安く抑えたいのか、それによって終了後の満足度も変わってくると思います。例えば、安いフリー便(※)を選んで想像以上に遅くまでかかってしまったとしても、自分の優先順位がはっきりしていれば、それほど不満を持たずにすむかもしれません。
「不動産には掘り出し物はない」とよくいわれますが、引越しにも掘り出し物はありません。必ず価格の差には理由があるということを認識しておいてください。

(※)引越し時間を指定することができず、引越し会社の予定によって引越し作業の開始時間が変わるプラン

プロフィール:
児玉幸久(こだま ゆきひさ)

三井不動産販売
リハウスサポート ムービングアドバイザー。
物流コンサルタントとして23年のキャリアを誇る。
「リハウスのお引越し」立ち上げから、スタッフの教育、システムの管理全般を指導する引越しのプロ。
リハウスサポート(三井のリハウスのサイトへ)

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