vol.020 住まいと子育てを考える
子どものためのお仕事体験タウン『キッザニア東京』についてうかがってきました。

“学校ごっこ”、“お店屋さんごっこ”、“お医者さんごっこ”などなど、
小さい頃に遊んだ憶えはありませんか?
そう、子どもは大人の真似をする“ごっこ”遊びが大好き!
子どもたちは遊んでいるだけであっても、
その中から大切なことをたくさん学んでいるのだそうです。
そんな遊びのように楽しみながら、仕事の疑似体験ができる子ども向けの施設
「キッザニア東京」が今秋オープンするという情報をキャッチ。
そこで、その施設で体験できる内容、子どもが得られることなどを、
(株)キッズシティージャパン・広報部の本間詩麻さんにうかがいました。

インタビュー:(株)キッズシティージャパン 広報部 本間詩麻さん

インタビューバックナンバー

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いろいろな仕事が疑似体験できる施設「キッザニア」。楽しく遊びながら社会の仕組みを学べる、子どもの国です。

「キッザニア東京」は2歳から12歳の子どもを対象にしているとのことですが、どのような施設なのでしょうか?

本間さん

キッザニア東京は、〈パークシティ豊洲〉に隣接する大規模商業施設「アーバンドック ららぽーと豊洲」内にできる施設で、子どもたちが仕事を体験して社会の仕組みについて学んだり、実社会で生きる力を育んだりすることが大きなコンセプトです。キッザニアとは子どもの国のことで、「キッザニア東京」はその街のひとつ。ここには、キャビンアテンダントや医師、パン職人、新聞記者などの職業を体験できるパビリオンがあり、子どもたちは好きな仕事にチャレンジできるのです。

仕事体験を通して社会学習できるということなのですね。

本間さん

はい、そうです。いろいろな職業に扮して遊ぶ“○○ごっこ”遊びは、ほとんどの方が小さい頃にやった経験があると思いますが、キッザニア東京ではまさにその“ごっこ”遊びをリアルに実現させたものといっていいでしょう。1999年に最初のキッザニアをメキシコに創ったファビオ・ロペスも、ベースはロールプレイ、つまり“ごっこ”遊びだと言っています。どの国の子どもも日常的にやっている世界共通の遊びを通して、多くのことを学んでいってほしいという考えから、キッザニアはつくられているのです。

 
仕事の楽しさや大切さを知って、経済活動も体験。社会性、自主性、協調性なども学んでもらえると思います。

キッザニア東京では、子どもたちにどんなことを伝えたいと考えているのですか?

本間さん

まずは、仕事の楽しさを体感してもらえたらと思っています。そして、どんな仕事も社会では必要であり、仕事によっての良い悪いはなく、どれもが同じように大事だということも伝わればと思っています。仕事をするとキッザニア東京専用のお金(キッゾと呼んでいます)をもらえるのですが、どの仕事であっても1回のアクティビティ(仕事体験)につき同額の報酬をもらえるように設定しています。また、そのお金を使って買い物やサービスを受けることができ、金銭感覚を養ったり経済活動も体験できるように考えています。

子どもたちだけで仕事を進めるのでしょうか?

本間さん

アクティビティをサポートするスタッフ(スーパーバイザーと呼んでいます)はいますが、基本的には子どもが自主的に考えて活動してほしいと思っています。ですから、たとえ親御さんが見ていたとしても、助言しないようにお願いすることになっています。自分で考えて行動することで、道にゴミが落ちていたら拾おうとか、トイレはキレイに使おうとか、きちんと挨拶をしようとか、そういう社会におけるマナーも学んでもらえればと思っています。また、何人かの集団で作業をすることもあるので、年上の子が年下の子を手伝ってあげたり、協力して一緒に仕事を成し遂げるなど、協調性や助け合う気持ちなども自然に生まれるといいなと思います。

日本人の子は比較的おとなしいので、難しいところもあるのではないですか?

本間さん

そうですね。はじめて会った子に声をかけたり助けたりするには、勇気がいるかもしれませんね。でも、キッザニア東京の中では“みんな友達”と思って、気軽に楽しくコミュニケーションがとれるようになってほしいと思っています。大きな声でハキハキ言うのは恥ずかしいと思っている子も、ここでの体験をきっかけに変わってくれるといいですね。

機械や設備などの環境、施設内で使うお金・カードなど、限りなくリアリティを追求しています。

施設をつくるにあたっては、どのようなことを大切にしたのでしょうか?

本間さん

できるだけリアリティを追求したいと考え、本物そっくりのお店やステージをつくったり、各職業に合わせたユニホームを用意するなど、リアルな環境づくりを目指しました。そのために、名だたる企業にスポンサーになっていただき、実際に使っている機械や設備などを導入したり、ノウハウを伝授していただいたりしています。本当に使われていた飛行機を持ち込んだり、ハンバーガーを焼く機械も本物を使っていたりするんですよ。ただ大きさは、一部を除いて、2/3の子どもサイズにしています。マンホールも小さいですし、街灯も高さが低いなど、街全体がギュッと小さくなっていて、とてもかわいいんです。

働いてお金をもらったり、サービスを受けるためにお金を払うことも、リアリティ追求のひとつですよね?

本間さん

そのとおりです。仕事をするにはお金が流通するので、その点もリアリティを重視しました。1回分の仕事をすれば8キッゾ得ることができ、料理を教えてもらったり歌やダンスを習うなどのサービス1回につき10キッゾ払う。何かサービスを受けるには、1回働くよりも少し価格を高く設定しているのです。お金も実物に近いものを発行していますし、キッザニア東京内の銀行で口座を開けば、三井住友銀行のキャッシュカードにそっくりなカードももらえます。さらに、街の中のATM(現金自動預け払い機)でお金を引き出したり、貯金することも可能なんですよ。

貯金しておけば、次に来場したときに使えるんですね。

 
 
本物に近い模型を使ったり、本当に料理を作ったり。子どもがワクワクするようなアクティビティがたくさんあります。

1回分の仕事を体験するというのは、どのような感じなのでしょうか?

本間さん

例えば病院で外科医になって手術体験をするという場合、1つの手術チームをつくり、医師のユニホームに着替えて、レントゲンをとった後、リアルな模型を使って子どもが手術のシミュレーションをします。ピザショップであれば、生地をこねるところからはじめてピザを焼き、できあがったら食べることも。パイロットならフライトシミュレーターを使って操縦体験をし、はんこやさんなら実際にはんこを作ったりします。もちろん、どの仕事場にもスーパーバイザーがいて子どもたちをサポートするので、危なくないように配慮しています。

将来的に、仕事の内容や種類が変わることはあるのですか?

本間さん

日本の社会変化に合わせて、内容をアップデートしていくことは考えています。街は進化していくので、次に来場したときには体験できる内容が変わっているかもしれませんね。料理教室のメニューが変わったり、ライブステージで習える歌が変わったり……。ただ、どのくらいの期間が経ったら変更するのか、何をどのように変更するのかなど、具体的なことは現時点では未定です。

お父さんやお母さんの仕事にも関心をもち、ふだんの生活の中でも興味の範囲が広がるのでは。

キッザニア東京で実際に仕事をやってみると、様々な仕事に対して興味をもつようになりそうですよね。

本間さん

ええ、そうですね。ハンバーガーショップへ行ったり、宅配便の人が荷物を届けに来たり、という日常の何気ないことにも、興味をもつようになるのではないでしょうか。子どもたちにとって、そういう身近なところから感じ取れること、学べることは、たくさんあると思います。

1日の体験だけでも、子どもの成長する姿が見られるかもしれませんね。

本間さん

おそらく、家に帰ってから子どもが体験内容を説明したり、お父さんやお母さんの仕事について一緒に話すこともあるでしょう。これもとても大切なことで、きちんと相手に伝える力を養うことにもなりますし、親子のコミュニケーションのきっかけにもなるのではないでしょうか。

外部サイトへのリンクですキッザニア東京(キッザニア東京のサイトへ)

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