ツァイ・ヨシコ 暮らしの情景 暮らしに独自の美学をもつツァイ・ヨシコさんが綴るエッセイシリーズ。身の周りの事から旅先で切り取った印象深いシーンまで、詩情あふれるヨシコ・ワールドをご堪能ください。 みんなの住まい メールマガジン メンバー登録はこちらから ツァイ・ヨシコ -暮らしに独自の美学をもつツァイ・ヨシコさんが綴るエッセイシリーズ。身の周りの事から旅先で切り取った印象深いシーンまで、詩情あふれるヨシコ・ワールドをご堪能ください。
ハノイ紀行(3) −「南海の真珠」で寺院とオペラ座を訪ねて

約 千年前、ハノイはタンロン(昇龍)と呼ばれ、またその美しさを「南海の真珠」とも称賛され隆盛を誇っていたそうです。
当然寺院も沢山作られ、現在に伝わっています。地図や旅行案内を眺めると、市内いたるところに仏教寺院や儒教のお寺がちりばめられています。町を散歩しているとそのような古いお寺に幾つか出会いました。
写真は約千年前の寺院で撮ったものです。仏教の影響も感じましたが、道教的要素も大変濃厚ににじみ出ているようです。
後ろに写っている金の鳳凰の立像は、他のハノイの寺院でもよく見かけましたが、仏教寺院にはあまりないように思います。漢字で書いてある対聯(ついれん)には、どうも北方の敵(蒙古軍?)を打ち破った将軍を祭っているようで、これは道教的なのでしょうか。こちらの礼拝のやり方は地面にひざまずいて頭を何度も何度も深く下げるのが基本なようで、これを知らずに立ったまま手を合わせていた日本の人が、住職に怒られていました。

散歩の途中で古い寺院に立ち寄りました。

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散歩の途中で古い寺院に立ち寄りました。現在のベトナムで漢字に出会えるのはこのような寺院の中の扁額や対聯ぐらいです。

この寺院は約千年前に建立されたそうで、これは本堂の中です。

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この寺院は約千年前に建立されたそうで、これは本堂の中です。金の鳳凰が後ろに見えますが、これはベトナムの寺院で良く見かけます。

散歩で立ち寄った近くのホテルの片隅に、奇妙な大型フルーツの沢山なっている樹を見つけ写真を撮りました。
帰国してインターネットで調べると、これは樹木に実る世界最大の果物「ジャックフルーツ」(株式会社 科学技術研究所のサイトへ)といって、マーロンブランド主演のシネラマ映画「バウンティ号の反乱」(1962年)で有名になったパンの木の仲間だそうです。独特の香りがあり、好き嫌いが大きく分かれるそうです。

樹木に実る世界最大の果物「ジャックフルーツ」。

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樹木に実る世界最大の果物「ジャックフルーツ」。東南アジア原産だそうです。あまりの大きさにビックリ。お味は如何なのでしょうか?

学会の遠足で立ち寄ったホアンキエム湖畔で。

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学会の遠足で立ち寄ったホアンキエム湖畔で。ノンとコロニアル帽をかぶって。

時代は下り、フランス人がやってきてヨーロッパ風のオペラ座を約100年前に建設しました。
これがハノイオペラ(YAHOO! TRAVEL/Hanoi Opera Houseのサイトへ)です。
このような正式のオペラ座は多分東アジアには他に例が無いのではと思います。
今回の夫の学会ではこのオペラ座を借り切りきり、ベトナム伝統音楽を鑑賞するコンサートを開催してくれました。
ベトナムの音楽や楽器は基本的には中国や日本のものに近いと感じました。
しかし舞踊で表現されている手や指や目の強調された複雑で優雅な動きは、日本舞踊とは全く違った表現方法で、インドやタイの影響を感じました。

ハノイオペラ座でのベトナム伝統音楽コンサート会場風景。

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ハノイオペラ座でのベトナム伝統音楽コンサート会場風景。

この晩は学会がオペラ座を借り切りました。

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この晩は学会がオペラ座を借り切りましたので、舞台のカーテンには大胆にも学会の名前が掲げられています。

学会会場で会議の風景をスケッチしたアーチストの作品展が開かれました。

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学会会場で会議の風景をスケッチしたアーチストの作品展が開かれました。真ん中の作品の真ん中の男性が私の夫です。その左がフォン・クリッツィング博士(1985年ノーベル物理学賞受賞)。

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ツァイ・ヨシコ

東京でのマンション暮らしと群馬での田舎暮らしを舞台に活躍するインテリア・デザイナー。時間に磨かれた古い家具を現代の暮らしのマッチさせるヨシコ流インテリアには、ファンが多い。公私ともに国内外への旅が多く、独自の視点による見聞も暮らしを豊かに彩っている。

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