ツァイ・ヨシコ 暮らしの情景 暮らしに独自の美学をもつツァイ・ヨシコさんが綴るエッセイシリーズ。身の周りの事から旅先で切り取った印象深いシーンまで、詩情あふれるヨシコ・ワールドをご堪能ください。 みんなの住まい メールマガジン メンバー登録はこちらから ツァイ・ヨシコ -暮らしに独自の美学をもつツァイ・ヨシコさんが綴るエッセイシリーズ。身の周りの事から旅先で切り取った印象深いシーンまで、詩情あふれるヨシコ・ワールドをご堪能ください。
南京紀行 −古都のくつろぎ、名門ホテル

南京は「六朝古都」と呼ばれ、紀元前の古きから数々の朝廷が都を構えました。よく数えると六朝どころか、呉、晋、宋、斉、梁、陳、南唐、明、太平天国、中華民国と十回も都になったそうです。夫の南京大学での会議のため、この古都に5泊しました。街を歩いていると、何回となく地元の人に道を訊かれたり、普通に話しかけられたりしました。これほど私が中国人と見間違えられたのは、この街が初めてです。よく見ると確かに私の顔形はここの地元の方々に似ているのかもしれません。

私たちの泊まったホテルは金陵ホテル(金陵飯店のサイトへ)といって、前回も泊まったことのある名門ホテルです。写真は私たちの部屋ですが、寝室からバスルームが大きなガラス越しに見えるデザインが斬新なのでここに紹介いたします。もちろんボタン一つで目隠しカーテンを上下させられるのですからご安心を。

南京でのホテルは、寝室からバスルームが窺える楽しい設計になっていました。

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南京でのホテルは、寝室からバスルームが窺える楽しい設計になっていました。

同バスルーム、独立した洗面台が洒落ています。私は奥に映っている、お皿を額装したディスプレイに注目しました。

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同バスルーム、独立した洗面台が洒落ています。私は奥に映っている、お皿を額装したディスプレイに注目しました。

それ以外にもここの内装はとても洒落ていて、色々参考になりました。例えばバスルームの写真に写っている額縁には古い皿がフレームされているのですが、いいアイディアだと思いました。窓の外は高層ビルが立ち並ぶ、丁度新宿のような街が広がっています。

ホテルの部屋から眺めた南京の中心部。

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ホテルの部屋から眺めた南京の中心部。

最近は中国でも日本のように、結婚式をホテルで行うことが流行っているようで、色々なパーティーを垣間見ることができ興味深く思いました。というのは、例えば日本では「○○家結婚式」という平凡なホテルのパーティーの表示は、「○○先生、○○小姐 永結同心」とか、「○○先生、○○小姐 結婚喜宴」とのような表示になっていて、お国ぶりを感じ、旅の喜びがひとしお増しました。

郊外の紫金山には色々観光地がありますが、このたびは近代中国の父、孫文博士の墓陵である中山陵(数字中山のサイトへ)を訪れました。大変規模の大きな建築で、付近にある明の太祖朱元章のお墓より立派です。彼がいかに人々に慕われていたのかが、ここを訪れ改めてわかりました。中山陵の裏には霊谷寺があり、辛亥革命で亡くなった人々が祀られています。写真で私にキスしている動物の彫像は、辛亥革命ゆかりの蝋人形館の前にあり、思いがけなくこの蝋人形館では、夫の母方の伯父である王寵恵博士のことも紹介されているのを見つけ嬉しく思いました。

中山陵の参道の大階段。これは実は中腹で、私の上にも下にも階段はまだまだつづいています。

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中山陵の参道の大階段。これは実は中腹で、私の上にも下にも階段はまだまだつづいています。

霊谷寺の辛亥革命蝋人形館の前に立っている獅子(?)

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霊谷寺の辛亥革命蝋人形館の前に立っている獅子(?)

上海のベニス「朱家角」

アマツバメとVespaの王国

ツァイ・ヨシコ

東京でのマンション暮らしと群馬での田舎暮らしを舞台に活躍するインテリア・デザイナー。時間に磨かれた古い家具を現代の暮らしのマッチさせるヨシコ流インテリアには、ファンが多い。公私ともに国内外への旅が多く、独自の視点による見聞も暮らしを豊かに彩っている。

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