暮らしに装いを エレガントマナー
マナーコーディネーター 住友淑恵
1977年生まれ港区在住。有限会社セレブスタイル(マナー教室)を設立。現在サロンでのレッスンや企業研修、講演、トークショー、TV雑誌メディアへの出演も多数。 ◆このブログでは、毎日をもっと豊かにするための、簡単で楽しいマナーのノウハウをご紹介します。
お正月のお付き合いマナー
2008年12月25日
お付き合いが増えるお正月
みなさま、こんにちは。住友淑恵です。

いよいよ、今年も残すところあとわずかとなりましたね。みなさまのご家庭では、お正月を迎える準備は進んでいますでしょうか?私は大掃除の仕上げをして、そろそろおせち料理のための買い出しをしなくては、と思っているところです。

さて、みなさまは、お正月はどのように過ごされますか?私は、公私ともにお世話になっている先生方のご自宅へ伺ったり、友人を招いたりしているうちに、お正月休みがあっという間に過ぎてしまいます。みなさまの中にも、私と同じようにお世話になっている方への年始回りや、自宅にお客様をお迎えするなど、普段よりお付き合いの機会が増えるという方も多いのではないでしょうか?また、よそのお宅のお子さんとご一緒する機会が多いお年玉の渡し方なども気になるところですよね。そこで今回は、“お正月ならでは”のお付き合いのマナーについてお話したいと思います。
マナー語録
年始回りは、よいお付き合いを願う新年のご挨拶
年始回りのマナー
年始回りは、親戚や上司、恩師など日頃お世話になっている人をお訪ねして、新年の挨拶をすることですね。昔は「三が日の間に年始回りを終わらせる」というしきたりがありましたが、最近は、家族でゆっくり新年を祝うというご家庭が増えてきたので、三が日を避け、松の内の7日ぐらいまでに伺うのが良いとされています。その際は、年末のうちに相手の予定を確認しておいて、当日は、早い時間や食事どき、夜間を避けて訪問するのがマナー。訪問先では、普通の訪問とは違って、玄関で挨拶だけをお伝えするのが一般的ですね。すすめられて家に上がる場合も、長居はしないようにしてくださいね。また、引きとめられたとき、「よそにも回りますので…」と断ってもマナー違反ではありません。

年始回りには、新年のご挨拶として「御年賀」を持参します。「御年賀」はあまり高価なものだと相手に気を遣わせてしまうので、1,000〜3,000円程度のお菓子や果物などがいいと思います。私は、焼き菓子などの詰め合わせを持って行くことが多いですね。家族が集まる時期なので、数の多いものを用意して行くようにしています。ただし、「お歳暮」をお贈りしていない方には、それ相応の品物を用意していったほうがいいですね。お持ちするときには、蝶結びの水引がついたのし紙をかけて、風呂敷などに包んで持って行ってくださいね。このときの表書きは「御年賀」や「御年始」などです。

お正月にお客様をお招きするとき、おせち料理でおもてなしをするご家庭も多いと思います。前回の「お正月を彩る『食』のしつらえ」でお話しましたが、おせち料理は年神様へのお供えであると同時に、それを食べる人たちの幸せを願うお料理でもあるので、お正月のおもてなしにはぴったりです。それに、手をかけないでお客様にお出しすることができるのも、おせち料理ならではですね。 最近では、あまりおせち料理にこだわらないで、普段のおもてなし料理や、自分の得意な料理をお出しするお宅もありますね。もちろん、それでもOKですよ。私も、ちらし寿司を作ったり、ローストビーフを焼いてお出ししています。また、こちらも前回「お正月を彩る『食』のしつらえ」でご紹介しましたが、お屠蘇をすすめる場合には、年の若い人から順にすすめるのが正式です。

子ども連れのお客様には、おもちゃやゲームなどを用意しておいて、退屈しないように配慮してあげたいですね。また、大人も一緒に楽しめるよう、大勢で遊べるトランプなどもいいですし、よい機会なので、カルタや福笑い、すごろくなどの日本の伝承遊びを教えてあげるのもおすすめです。こうした遊びに接する機会は少ないので、子どもたちも新鮮に感じてくれるのではないでしょうか。大人のほうが本気になったりして、盛り上がるかもしれませんよ。また、大人が酒宴を楽しんでいる間、もし、子どもが何人かいたら、子どもだけで遊べる部屋を用意しておくと、大人も子どももゆっくり楽しめますね。

お年玉の差し上げ方
お正月と言えば、子どもたちの関心はなんといっても「お年玉」。お年玉の玉とは魂のことで、かつて、一家の主が年神様からいただいた新しい魂の印として、お供えしていたお餅を下の者に分け与えたことが始まりとされています。今では、お餅がお金となって、親から子へ、または年長者から年少者へと贈る習慣になっています。
お年玉を贈る年齢や金額については、ご祝儀などのような相場はありません。子どもの年齢やその家族との付き合いの程度などによって、臨機応変に判断してくださいね。
お年玉は「ぽち袋」に入れて渡します。ぽち袋の「ぽち」とは、「これっぽっち」の略で、「少ない金額で恐縮ですが…」という気持ちが込められているんですよ。もし、ぽち袋がないときには、そのまま渡さずに、懐紙や千代紙などに包んでお渡ししましょう。また、上司のお子さんなど、お金で差し上げるのが気になるときには、「文具券」や「図書カード」などにするのもよいと思います。いずれの場合も、親が見ている前で渡すのがマナーですよ。 ただ、私は小さな子どもに高額なお年玉を贈るのは必要ないかな、と思っています。私の子どももまだ小さいので、おもちゃや絵本のほうが喜びますし。親しい間柄であれば、親同士でお年玉のルールを作っておくとよいですよね。

お年玉は、基本的には目上の人から目下へ贈るものですが、リタイアされた両親や祖父母に贈るという場合もあります。例えば、帰省して、実家でお正月を過ごすときなどは、お世話になる感謝の気持ちも合わせて、両親にお年玉を渡してもいいと思いますよ。でも、子どもからお金をもらうことに抵抗がある方もいらっしゃるので、「お世話になりますので」ということを一言添えてくださいね。また、この場合は、ぽち袋は使いません。金額に応じた祝儀袋を選びましょう。
さて、もうすぐ新しい年を迎えます。今年は、みなさまにとってどのような年だったでしょうか?私は、公私にわたり忙しい年でしたが、とても充実して過ごすことができました。また、こうしてブログでみなさまと交流できたことも、とてもよい勉強になりました。来年からもさらに充実させていきますので、どうぞよろしくお願いします。

次回は、みなさまの関心が高い「フレンチのマナー」をご紹介します。レストランでよいゲストになるためのポイントをお話しますので、どうぞお楽しみに。それでは、よいお年をお迎えくださいね。
みんすまスタッフが聞く!こんな時のマナーって?
Q:
義兄のところと子どもの数が違うため、お年玉としていただく合計の金額が、差し上げる金額より多くなってしまいそうです。そのままにしておいてよいでしょうか?
A:
こうした場合は、合計の金額に差が出てしまうのは仕方ないので、気にする必要はありません。それでも相手の負担が気になるようでしたら、子どもへのお年玉ではなく、義兄ご夫妻にプレゼントや御年賀を差し上げる、という方法もありますね。
Comment
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1. | 投稿者: らぴ
2008年12月26日

年始のマナー、勉強になりました。
親しき仲にも礼儀ありで、実践していきたいと思います。
年の初めから、背筋がのびるような気持ちになりますね。

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