「交感神経」とは体を緊張状態にするもので、これによって日中はシャキッとやる気が出て、仕事や家事をテキパキこなすことができるのです。
一方の「副交感神経」は、体をリラックスした状態にするもの。夜になると落ち着いた気分になり、動作もゆったりとしてくるのは「副交感神経」の働きがあるからというのです。
ところが、夜、家に帰ってきても部屋が電灯で明るいと、「副交感神経」の活動は高まりにくく、なかなか緊張がとれない状態に。すると、心身がいつまでも高ぶった状態になり、眠れなかったり、すぐに目が覚めたりといった睡眠のトラブルを引き起こしやすくなるといわれています。
寝室に広がる“光の景色”が眠りを誘う
寝室にまぶしい光があると、心地いい睡眠を得ることができません。特にベッドに横になったとき、上から直接目を照らす照明があると、目の神経が光で刺激され、脳が休まらないのです。
寝室の照明の鉄則。それは、直接照明ではなく間接照明を用いるということ。
さらに、心地いい睡眠環境を作るためには、天井に空が広がっているかのような“光の景色”を作ることを提案します。
“光の景色”は、以前にもご紹介したアッパーライトなどを用いて天井を照らして作ります。天井からの反射光は壁をかすかに染め、部屋じゅうがやわらかい光に包まれているような空間を作り出してくれますよ。
寝る前に読書をしたいなら
手元だけを照らす照明を
「天井に景色を作るやわらかい光だけでは部屋が暗いのでは?」そう思われる方もいるかもしれません。でも、寝室のアンビエント照明(※)はこの間接光の明るさで十分です。もし読書などをしたい場合は、手元に必要なだけの光があればいいのです。ちょうど飛行機のビジネスクラスの照明がお手本になるでしょう。
よく、「暗いところで本を読むと目が悪くなる」といわれますが、読書をする手元に必要な明るさがあって、天井がゆったりとした光のグラデーションで照らされていれば、必ずしも部屋全体が明るくなくてもいいんですよ。
そもそも「暗いところで本を読むと目が悪くなる」といわれていた理由は、手元を明るくして本を読んでいるときに極端に暗い場所があると、瞳孔を調節するために目の筋肉が動くので、これを何度もくり返していると視力が落ちてしまうという現象からいわれています。部屋に極端な明暗を作らないよう、間接光などをうまく取り入れて照明作りを楽しめば、目が悪くなるという心配はありません。視力の低下を心配して、むやみに部屋を明るくする必要はないのです。
寝室に心地いい“光の景色”を作るポイント
1.下向きの光源は消しておく
快適な睡眠を導く“光の景色”を作るためには、まず、天井にもともと備えつけられているシーリングライトやダウンライトを消しておきます。これらの照明は下向きのまぶしい光を放つので、つけたままだと刺激が強く、なかなかリラックスすることができないのです。
2.目線より高い位置に光源を置き、天井を照らす

イタリア「アルテミデ社」のトロメオシリーズのスポットライト。
ヤマギワ株式会社(外部サイトへ)
1.8m前後の高さのあるアッパーライトを活用して天井を照らします。天井の光が壁伝いに部屋じゅうに回るよう、ライト部分の角度を調整できるタイプがいいですね。
背の高い照明でも、シェードがガラスやアクリル製などのものだと光が下にもれてしまうので、アッパーライトにはなりません。アッパーライトは上方向だけに光を放つ照明器具なので、選ぶときに注意してください。
クリップライトなどを家具の上部に取りつけて天井を照らすのもいいでしょう。
1日をゆったりと終えるために、まぶしい電灯は消して、ベッドの上で薄っすらと白雲の様に漂う“光の景色”を楽しんでみてくだい。
※アンビエント照明・・・部屋全体を均一に照らす全体照明のこと。これに対し、必要な場所だけを部分的に照らすものを「タスク照明」と呼ぶ。
パークホームズ志村坂上サウスレジデンス: 主寝室(E2タイプ)
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三井の住まいへ
はじめまして。ブログ楽しく拝見しています。
ちょうどベッドの近くに間接照明を置きたいなと思っていたので、
今回のお話はとても興味深かったです。
我が家には上から部屋を照らす照明しかないので、アッパーライトは
ぜひ取り入れてみたいなと思いました。
それにしても照明って、明るさや光の差す方向などで部屋の印象が
随分変わるんですね。これからも部屋別の照明術をいろいろ教えてください。