照明デザイナーをささえる光
最近、海外のプロジェクトでそのデザインコンセプトを考えようとする時に「私が持っている財産は日本の伝統的な文化だ。だから日本の文化に取材すべきだ」と思うようになりました。
歳をとったからでしょう?なんて言わないでください。もともと私のやっている照明デザインという仕事は、アメリカで約50年前に成立し日本には30年前に入ってきた、いわば舶来の職業。そして、その流れを受ける日本人照明デザイナーである私が海外で他の国の照明デザイナーと何が違うのか?と問われれば、「私は日本人で日本の光の文化を背負っている」と言わざるをえなくなったのかもしれません。
このような昨今の状況もあって、私は日本の光の原点を探ることに時間を費やしています。今日は、そんな試行錯誤のなかから発見した凄い光をご紹介いたしましょう。それは平安時代から鎌倉時代にかけて作られた密教寺院のなかにあったのです。