今年も秋がやってきましたね。
初秋の空も気持ちが良いです。
みんすま読者のみなさん、こんにちは。
東京も、空が少しだけ高くなった気がします。みなさんも初秋の匂いを感じていらっしゃる頃かと思います。僕はこの夏、すっかり高校野球に夢中になっていたものですから、まだ“余韻さめやらず“です。
決勝戦では二日続けてテレビの前で声援を送っていました。北海道生まれ、東京育ちの僕としては、駒大苫小牧、早稲田実業ともに応援していました。あれだけの素晴らしい試合をして僕らに夢と感動を与えてくれた歴史に残る名勝負だっただけに2校とも優勝にしてあげたくなりました。
さて、今月は、初秋の暮らしの演出法として、「この秋オススメのインテリア・トレンド」をご紹介しているのですが、今回は食の秋、文化芸術の秋に相応しい小物をご紹介したいと思います。
とっても小さなものですがリビングに飾るも良し、使うも良し、眺めるも良し。美しいワイングラスのご紹介です。

日本の伝統とヨーロッパのワイングラスがマリアージュ。
四季を感じさせる図案の『本金蒔絵グラスTM』
今回ご紹介するのは、『本金蒔絵グラス』。
シンプルモダンなデザインに、金の蒔絵細工が実に品良く光っているのが魅力のワイングラスです。
このワイングラスはそもそも、オーストリア『リーデル』社の製品で、僕が20年近く前に商品セレクトを担当していた生活雑貨の店『リビング・モティーフ』で販売していたクリスタルグラスの名品でした。当時はまだまだワインブームなど無く、極々一部のインテリア志向の高い方達の目に留まる程度のものでした。
でも、フォルムの美しさから、高価だけれどもショップでも取り扱う事にしたんです。そんな訳でそれ以来、今でも僕はリーデルのワイングラスが大好きで家でも愛用していますし、贈り物としてもよく使っています。
今回は、その大好きなリーデルに蒔絵が描かれていているグラスを発見したものですから、それはもう驚きでした。江戸切り子の様なカットグラスは、みなさんもおなじみかと思いますが、絵付けが施されたワイングラスと言うのはあまり見た事がないですよね。
しかも、本来漆塗りの工芸品にしか見られない純金の蒔絵細工というのは、ほぼ他にないものかと思います。筆記具好きな僕としては、漆黒に渋く光るボディに金色の蒔絵が描かれた万年筆も憧れのアイテムなのですが、透明なクリスタルに描かれた手描きの細工に息を飲み、その図案のモダンさにも一目でトリコにさせられてしまいました。
価格も意外とリーズナブルで、小さいものなら1万2000円くらいから入手できます。プレゼントにも喜ばれると思いますし、どことなくレトロな風情は、秋の訪れを食卓にもたらしてくれると思います。僕は早速、両親へのプレゼント用と自分用に、オーダーしましたよ。
筆者とほぼ同世代の粋な2代目の栗原氏は、日本美術をこよなく愛する「目利き」なのです。
この『本金蒔絵グラス』を企画開発した方が、東京・表参道にて「新・古美術 富士鳥居」を構えていると言うことで、さっそく伺ってお話を聞いてきました。その人こそ、社団法人 日本漆工協会 理事であり、株式会社 富士鳥居の代表、栗原直弘さんです。
古美術商の2代目として長く日本の伝統美術工芸品に触れていて、外国の方々が日本の古美術に興味を強く示し購入されていく光景を目の当たりにして、何とか今の日本の方々にももう一度日本古来の文化芸術に触れてもらえないか、と企画したのがこのワイングラスだったそうです。では来週は、この栗原さんにうかがってきた、蒔絵入りワイングラスの魅力について、お話ししたいと思います。お楽しみに。