まだ、和室が2部屋3部屋あった頃・・・
こだわり対応を先取りしたユニット販売方式
 ときは、昭和元禄とはやされた高度成長期のまっただ中の1971年。この年に誕生した上目黒パークマンションは、日本で初めて「ユニット販売方式」を取り入れたマンションとして大きな話題を呼びました。

 ユニットと言われてピンと来ない方も、今でいうメニュープランだと聞くと、ご納得いただけるでしょうか 1ユニットに2Lタイプや3Lタイプなど4つの間取りのタイプが用意され、家族の構成や好みによってお客様がご自分の求めるタイプを選べるというものです。今でこそ、家族のライフスタイルに合った間取りのバリエーションを選ぶというのも容易になりつつありますが、
当時は一律すでに決められた間取りに合わせて住むしかなく、設計変更には過分に費用がかかっていました。マンションで自分で部屋の間取りを選べるなんて、想像もしなかった人が多かったかもしれませんね。

 キーワードは「モーレツ」から「ビューティフル」へ。人々のくらしにゆとりが生まれ、華やぐこの頃は、お仕着せの既製品には飽きたらず「個性」や「こだわり」を求め始めた時代でした。ユニット販売方式は、まさにそんな時代の空気を先取りした画期的な方式だったのです。
間取りに見る生活スタイル
上目黒パークマンションの間取りを見ると、今とは随分異なっていることにも驚かされます。最近の間取りといえば、フローリングの洋室が中心で、和室は1室あるかないか。でも当時は逆で、台所と居間や客間1室以外すべて和室でした。1戸に2つも3つも和室があるなんてちょっとビックリですね。また、押し入れはあるものの、納戸やクローゼット、ウォークインクローゼットが装備されている現代に比べると、収納スペースは断然少ないのも大きな違いといえます。これには、今と当時の文化や風習の違いが伺えます。
 この頃、結婚する女性は、婚礼3点家具と夜具といわれた布団一式を嫁入り道具として持ってくるのが主流でした。ライフスタイルが洋風化されつつあったとはいえ、服はたたんで和室に置かれたタンスにしまい、布団を敷いて寝るという生活が基本だったのです。

 でも、その一方で「大きなタンスよりもクーラーやカラーテレビが欲しいわ」というお嬢さんが増え、「時代が変わったのね」と親世代のため息もちら
ほらと聞こえてきた頃。70年代は女性たちが日々の生活の中にも自分らしさを求め始めた時代といわれますが、こういった生活に根ざした女性の声は、マンションの設計にもどんどん取り入れられ、現代の納戸やクローゼット、ウォークインクローゼットなどの収納を重視した住空間作りにも大きな力を果たしていくことにもなるのです。
ンションの時代といわれた'70年代。高度成長期の最中、合理的な生活が求められた時代に、さらに居住者のニーズに向き合う上目黒パークマンションの試みは、次の時代のスタンダードへと発展していきます。
時代物語
高度成長期のこの頃、人々は余暇への様々な関心が高まります。ファッションや旅行、そしてゴルフもその一つです。一方、ライフスタイルは加速度を増して洋風化していきました。またこの頃は「マンションの時代」ともいわれ、「家」そのものは大きく変化していきます。
1971年、第2次ゴルフブームでにぎわう練習場
1971年、第2次ゴルフブームでにぎわう練習場

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