作品3 久野浩志
久野浩志

家具を囲うすこし大きめの家具

マンションの1階にあるこの住戸は、周囲より3mほど高いところにあって、三方が花壇付きの広いテラスとその先に広がる緑地に囲まれている、とても恵まれた環境にあります。一日を通してやわらかい反射光に満たされ、柱間にガラスを入れれば、それだけで快適なリビングが出来上がるような環境です。

このような気持ちのいい環境をいくつかの個室で分割して、光や風が通り抜けない環境にしてしまうのではなく、3人の親子が環境全体を楽しめるプランが考えられています。

この提案では、部屋とパーティションの中間のような大きさで家族それぞれの家具を囲うことで、家族間のプライバシーや一人の時間を作り出しています。各個室のメインになる家具を中心に、部屋を裏返したようなプランです。自分の家具がある空間から様々な生活が溢れ出して、自由に場所を作っていきます。はみ出した領域は、家族みんなの領域につながり、そして外とつながっていきます。

久野浩志