みんなの住まい

梅雨入り前に知っておきたいカビ対策! 基本の撃退法から住まいの最新設備まで

これからやってくる梅雨の季節、住まいで快適に過ごすためにも避けたいのが「カビ」の繁殖。一度生えてしまったカビは落とすのも一苦労。そうなる前にしっかり室内を管理することが肝心です。そこで今回は、住まいのカビ対策の基本を、家事代行アドバイザー認定講師の阿部涼子さんに伺いました。

※TOP画像/パークホームズ亀有ガーデンズコート

阿部 涼子先生プロフィール

NPO法人日本ハウスクリーニング協会会員
一般社団法人日本整理収納協会 整理収納清掃コーディネータ―認定講師
一般社団法人日本家事代行協会 家事代行アドバイザー認定講師
ハウスクリーニング代行サービス「クリーンアイス」代表。女性ならでは視点で家庭のお掃除の手助けの他、講習なども随時開催。



こまめな掃除と換気が◎ 場所によって異なるカビ対策のコツ

梅雨や夏場に生えやすいカビ。カビ菌はどこにでもいるので、条件が一致するとすぐ繁殖してしまいます。そのため、カビが好む環境を作らないことが対策のポイントとなります。

「カビは『湿度75%以上』『温度20~25度』の環境を好みます。湿度75%は体感としては少々ジメジメしている程度で、20~25度は人にとっても過ごしやすい温度。そこまで不快ではない環境でもカビは生えてくるので、『まだ大丈夫』と思わず、こまめに室内を換気することが大切です。また、カビは食品や石鹸のカスをエサに増殖するので、しっかり掃除をすることでカビの防止につながります」(阿部さん、以下同)

こまめな換気と掃除がカビを防止する上での大前提。さらに、住まいの場所ごとに適切な対策を行えば、よりカビの生えにくい環境を作ることができます。

湿気がこもりやすい “浴室”と“トイレ”の効果的なカビ対策

パークホームズ文京小日向 ザ レジデンス(A type)

「湿気がこもりやすく、屋内でもカビが発生しやすいスポットといえば浴室とトイレ。換気扇を回すことも効果的ですが、その際はドアか窓、どちらかを空けて空気の通りをよくしましょう。湿度が高い時期は、浴室の壁などの水分をスクイジーで取り払い、乾拭きしてエタノールスプレーをするとよりカビが生えにくくなります。また、トイレは1日1回のペースで、便器をブラシで洗い、目についた汚れを落とすようにしましょう」(同)

密閉しがちな収納スペースは〇〇〇活用でカビを防ぐ

ファインコート深沢七丁目(間取り図 No.4 type)

密閉しがちな収納スペースもカビが増殖しやすい場所ですが、ちょっとしたコツでカビの繁殖を防げます。

「押し入れには、すのこを敷いて床とモノの間に隙間を作ると、空気が循環するのでカビ対策になります。その他のクローゼットなどの収納スペースは、こまめに掃除をしてしっかり乾燥させた後にエタノールスプレーをするといいでしょう」(同)

玄関はカビの温床! 犯人は雨の日の傘と靴

パークホームズ船橋宮本ヒルトップ(間取り図 E type)

見落としがちですが、カビの温床になりやすいのが玄関。特に梅雨の時期の玄関は、雨に濡れた傘や靴などの影響もありカビが生えやすい環境にあります。

「ここでもなるべく水気を取り払うことが大切なので、傘立てなどは外に置くようにし、傘立ての中にたまった水も拭き取りましょう。下駄箱には新聞紙を丸めて入れておくと湿気が取れやすくなりますよ」(同)

見えないエアコン内部。まずは嫌な匂いを要チェック

パークホームズ二子玉川 彩翠邸(C type)

「目に見える場所ではありませんが、カビが繁殖しやすいのがエアコンの内部。吹き出し口をのぞいた時に嫌な匂いがしたら業者に掃除をしてもらいましょう。自分でできるお手入れとして、定期的にフィルターを洗い、吹き出し口は割り箸に固くしぼったタオルを巻きつけて拭けば、ある程度は増殖を防ぐことができます」(同)

住まい全体に共通する対策としては、「目についた汚れはその都度“ついで掃除”をすること」。梅雨の時期、家族が気持ちよく過ごすためにもこまめな掃除はかかせませんね。

大事な住まいをカビから守る! 住まいの最新設備

カビの繁殖を防ぐには換気と掃除は外せません。それに加えて最近では、より室内を衛生的に保つための設備が整っているマンションも多く、カビ対策にも一役買っています。

室内を適度な湿度に保つ『エコカラット』

エコカラットを内装材として壁に使用しているファインコート赤堤二丁目

たとえば、カビが増殖する条件のひとつである“湿度”。しっかり換気を行うことも大切ですが、梅雨の時期となると自分で湿度の管理を行うのは難しいですよね。そこで役に立つのが「エコカラット」と呼ばれる、住まいの壁などに使われる内装材。エコカラットには微細な孔が無数に空いており、空気中の湿気を吸収して、室内を適度な湿度に保つ働きがあります。一般的にエコカラットはタイル状の素材なので、リビングだけでなく、トイレや玄関などカビが生えやすい場所に取り入れることができるのも嬉しいポイントです。

カビ対策だけじゃない!冬場の快適な入浴まで。『浴室暖房乾燥機』

浴室に「浴室暖房乾燥機」がついたパークホームズ吉祥寺北グランヴィラ

近年、新しく誕生するマンションの浴室には、標準設置されていることも多い「浴室暖房乾燥機」。その名の通り、換気だけではなく、衣類乾燥や暖房としての機能も持ち合わせていて、湿気や水滴をしっかりと乾燥させてくれますよ。カビ対策としてはもちろんのこと、雨の日に洗濯物を乾かしたり、冬場、子どもに寒い思いをさせずにお風呂に入れることができるなど、日常の様々なシーンで大活躍してくれる非常に便利な設備です。

2枚の板ガラスで結露を低減させる『ペアガラス』

ペアガラスを採用しているパークホームズ板橋蓮根 二番街(分譲済み/69A-S type)

そして、意外とカビが生えやすく、見落としがちなのが窓ガラス。特に外と室内の温度差などで結露が発生すると、その水分がカビの原因になってしまいます。そこで、住まいの窓に採用されていると嬉しいのが2枚の板ガラスを使用する「ペアガラス」です。ガラスとガラスの間には乾燥した空気が含まれており、結露を低減させる効果があるのです。ペアガラスは冷暖房効率も高めることができるので、エアコン代の節約にもつながります。

基本の対策から最新設備まで、工夫次第でカビは防ぐことができます。蒸し暑くなる梅雨の時期に向けて、今のうちにできることをして、大切な住まいをカビから守りたいですね。