みんなの住まい

産休中のママも安心!注目したいお得な女性向けローンサービス

マイホーム購入は、結婚や出産など、ライフイベントが変化したときに考えることが多いテーマです。
ですが一般的に、妊娠中や育休中は住宅ローンを借りる時の審査に影響を与えるケースがあることも。そんな妊娠中や育休中のママでも利用できる便利なサービスをはじめ、最近充実してきている女性向けの住宅ローンサービスについて、ファイナンシャルプランナーの風呂内 亜矢先生に伺ってみました!

風呂内 亜矢先生 プロフィール
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
CFP®認定者、宅地建物取引士
2013年、ファイナンシャルプランナーとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信中。
著書に『貯金80万円、独身の私にもできた! 自宅マンションを買って「お金の不安」に備える方法』(日本実業出版社)、『デキる女は「抜け目」ない』(あさ出版)。


妊娠中・育休中の住宅ローンについて

——妊娠中・育休中でも住宅ローンは組めるのでしょうか?

妊娠中や育休中は住宅ローンを借りる選択肢が限られてしまうケースもあります。
出産や育児のためお休みをとっている間は、一般的に収入が下がることになり、住宅ローンの審査は厳しくなることが多いです。住宅ローン審査自体を受け付けていない金融機関もあり、審査を受け付ける金融機関でも、復職や、復職以降の収入を証明する書類の提出を求められることもあります。

——妊娠中・育休中でも審査を受けられる商品はあるのでしょうか?

産休、育休中も住宅ローン審査を受け付ける金融機関はいくつかあります。たとえば、武蔵野銀行、新生銀行、住信SBIネット銀行などが挙げられます。収入や勤続年数、勤務先など、諸条件を元にした総合判断となりますが、産休や育休中に審査を受ける必要がある場合、選択肢になります。
女性が1人で融資を受ける場合でも産休・育休のタイミングは住宅ローン融資に影響がありますが、夫婦で住宅ローンを借りる場合でも同じです。パートナーと合わせて2人の収入を合算したり、それぞれに融資を受けて住宅を購入することを考えている場合、購入の時期なども予め検討しておけると良いですね。

ママだけじゃない、充実の女性向けローンサービス

結婚や妊娠、出産など男性に比べて人生における分岐点が多い傾向にある女性。最近では、そんな女性の味方になってくれる女性向けのローンサービスが充実してきているようです。

——女性向けのローンサービスとは、どのようなものなのですか?

女性向けサービスには、手数料や金利が優遇されるもの、手厚い保障が受けられるもの、返済方法の調整ができるものなどがあります。金利の優遇や、ライフプランの変化に対応するための商品もあり、男性に比べて人生における分岐点が多い傾向にある女性の味方になってくれる可能性も。一方で、女性向けと限定しない住宅ローン商品でも、女性専用商品より有利な条件で借りることができる商品もあります。実は、ローン審査で“性別”を審査項目に加えている金融機関は2割弱あり、やや増加傾向です。女性専用の住宅ローン商品が増えていることも、性別を確認する金融機関が増えている一因といえるかもしれません。

それでは具体的に女性向けにどのような住宅ローン商品があるか、その一部をご紹介します。

出産・育児に際して優遇されるローンサービス

女性向けのローンサービスの中には、出産、育児の際に嬉しいサービスを展開しているものも。例えば、出産の際、適用金利の減額や元金返済据え置きなどの対応をしている金融機関がいくつかあります。

産時金利優遇型

三井住友信託銀行の「エグゼリーナ」では、返済中に出産した場合、出産後6ヶ月以内に申し出を行うことで、適用金利を1年間、0.1%優遇してもらえます。三菱東京UFJ銀行でも出産前から産後6ヶ月以内に申し出ると1年間、金利が0.2%優遇されるサービスが。何かと費用がかさむ出産前後には、金利の優遇は嬉しいポイントの一つですね。

元金据え置き型

常陽銀行では出産や育児休業中に最長1年間、元金の返済を据え置くことができます。元金据え置き期間中は利息のみを返済することになります。また、同様のサービスは武蔵野銀行でも実施していて、こちらは最長2年間、元金を据え置くことができます。元金据え置きサービスは、後から返済をする必要はありますが、産休中・育休中などの収入が減っている時に活用することで、家計のやりくりの助けになるケースもあるでしょう。

他にもこんなサービスが

りそな銀行は女性向け住宅ローンとしてフラット35をベースとした『凛 lin』フラット35(機構買取型)と、自行の住宅ローン商品をベースとした『凛next』を提供しています。 通常のフラット35の融資手数料は、以下の通りです。

・タイプA(手数料割引重視)で一律32,400円
・タイプB(金利割引重視)で借入金額の1.836%

一方、『凛 lin』フラット35(機構買取型)では、次のようになります。

・タイプA(手数料割引重視)で一律21,600円
・タイプB(金利割引重視)で1.620%

このように、タイプAの場合10,800円が、タイプBで3000万円を借りる場合では6.48万円(55.08万円-48.6万円)、女性向け住宅ローンであることでお得になる計算です。

また、みずほ銀行では収入の増減に応じて返済額を増減させる「ライフステージ応援プラン」というサービスがあります。これは、本来であれば返済金額の変更に5,400円の手数料が必要になるところ、20歳未満の子どもがいる家庭では免除されるというサービスです。こうしたサービスも長い返済期間を考えると家計管理の味方になりそうですね。

——ありがとうございました。

いかがでしたか?
産休・育休中の住宅ローン審査への影響と併せて、一般的な商品と共に検討し、本当に自分に有利な商品を選択できれば心強いですね。住宅ローンを利用する際は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

※金利、手数料、諸条件などは2017年4月15日現在